明るさ至上主義! 新型シトロエンC3海外試乗
掲載 更新 carview! 文:斎藤 聡/写真:プジョー・シトロエン・ジャポン
掲載 更新 carview! 文:斎藤 聡/写真:プジョー・シトロエン・ジャポン
最近のシトロエンの乗り心地はしんなりしたソフトな味付けで、昔のシトロエンを彷彿させるものだが、それはこの新型C3にも言える。路面の凸凹を上手に受け止め滑らかに走ってくれるソフトな乗り心地はとても心地いい。しかもワイドなトレッドとサスペンション・ジオメトリーのセッティング(ロールセンターが高い)によるものだと思うが、ソフトなわりにロールが少なく、またフワついた曖昧さもない。パワーステアリングも軽めの味付けで、全体にソフトなセットアップになっているのだが、直進付近の座りはいいし、ハンドルを切り出したときの応答の節度や正確さも持っている。
車重1130kg程度(4速ATは1135kg)のクルマでタイヤをバタつかせることなく、ソフトで滑らかにセッティングさせるのはなかなか難しいのではないかと思うのだが、それを上手にこなしている点も評価したいポイントの一つだ。
装着するタイヤは、グレードによって15~17インチが用意されており、国内に導入されるのはどうやら16インチと17インチとなるようだ。17インチは偏平率の関係で、ややコツコツした硬さがあるが、その分ダンピングが効いていて、スッキリした心地よい乗り味に仕上がっている。ただ個人的には、よりソフトな乗り心地の16インチのほうが好ましいと感じた。いずれも乗り心地は満足のいくものだと思うし、ハイペースで走ってもロール過多になるようなこともなかった。ボディの絶対的な軽さが、出足の軽やかさ、ブレーキの効きの良さ、カーブでの軽快感に大きく影響しており、改めてクルマにとって“軽さ”は重要な性能のひとつであるということを認識させられた。
新型C3は、スムーズなエンジンとしんなりしたソフトなサスペンション、上質なインテリア、それにボディの軽さが巧みに作用しあって、独特の乗り味を作り出している。加えて面白い視界が個性となって、クルマとしての面白みを深めているといった印象だ。経済状態がこんなだから、相変わらず安価なクルマの需要は伸びると思うが、その一方で、一度いいクルマに乗ってしまうとなかなかダウンサイジングするのは難しい。そんな中にあって、新型C3は乗り味や質感、デザイン、そして室内の居心地の良さなどの点で、クラスレスの上質感があり、すんなりとダウンサイジングを受け入れることのできるクルマかもしれない。
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