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マツダSKY特集・第2弾 技術トピック一気に解説

「タコ足」を復活させたマツダのミラクル

SKY-Gの排気系は4-2-1。エンジンから遠い集合点の後方にキャタリスト(触媒)を設置しているのだが、これだと冷間始動時の排ガス浄化が厳しい。触媒を素早く暖めて活性化させる熱源が得にくいからだ。そこで考え出されたのが、直噴ならではの燃料噴射技術の応用だった。

SKY-Gのピストンは、アンチノック性の高い山型形状の真ん中に丸いキャビティ(窪み)を持つタイプ。始動直後の冷間時は、触媒の早期活性化に必要な排ガス温度を得るために大幅な遅延燃焼(リタード)を行いたいのだが、そのままでは燃焼が安定しない。そこで直噴を活用してキャビティに流れ込むように燃料を噴射。点火プラグ周辺に成層混合気を生成させることで難関を突破している。

あちら立てれば、こちら立たず。排ガス規制が一段と強化されるようになった近年では、高性能化と環境性能の高次元な両立が難しくなっている。SKY-Gは他メーカーが妥協していた二律背反要件の克服に真正面から取り組み、ブレークスルーの発想で大きなコストを掛けることなく理想の内燃機関に近づこうとしている。SKY-Gは、この他にもシリンダーライナーの真円化によるフリクションの低減やオイルポンプの油圧可変化、動弁系の効率改善などによって機械抵抗損失の掘り起こしに余念がない。

“飛び道具”の華々しさには欠けるが、慣れ親しんだ内燃機関で環境・資源問題という高いハードルを越えようという行き方には共感を覚える。何を隠そう僕は大のICE(内燃機関)党。近頃はハイブリッドやEV、PHVなどの次世代エネルギー車への関心を深く持っているが、それは持続可能なモビリティを考えたら当然そっちの比率を高めるべきだと思うから。大半の人々がそっちに移行してくれたら一定量の内燃機関のスペースが生れる。どっちが良い悪いではなくて、エネルギーミックス&シェアの発想で進むほうが無理がない。

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