【決勝直前】トヨタ雪辱なるか!? ル・マン24時間レース、これだけは押さえておきたい見どころまとめ
掲載 更新 carview! 文:工藤 貴宏 1
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そんなル・マン24時間レースは幾度となくレギュレーションが変わっているので、参戦するマシンも時代によって異なります。
しかし、ある年齢以上の日本のクルマ好きがまずイメージするのは1991年に大暴れした「マツダ787B」ではないでしょうか。4ローターエンジンを積んだマシンであり、なんと1991年に日本車として初の総合優勝を果たしたのでした。
レギュレーションの変更によりマツダワークスチームのロータリーマシンとして最後の出場となった年に、悲願のル・マン制覇を果たしたのは日本でも大きなニュースとなりました。
その後、2018年から2022年にかけてはトヨタが5連覇を達成。ちなみに最多優勝は耐久レースの王者ともいわれるポルシェで、19回も表彰台の中央に立っています。その次は13回のアウディ、そして10回のフェラーリと続きます。ちなみに5回のトヨタは歴代6番目に勝利回数の多いメーカーとなっているんですよ。意外じゃないですか?
第92回(101回目じゃないのは戦争などで中断した年があるから)となる2024年のレースは、昨年の覇者フェラーリをはじめ、トヨタ、ポルシェ、プジョー、そしてアルピーヌなど合計62台のマシンが参戦予定。62台という数はグリッドに並ぶことができる最大の台数です。
参加車両は3つのクラスに分けられ、62台の内訳は、トップカテゴリーとなる「ハイパーカー」が23台、その下に位置する「LMP2カー」が16台、そして「LMGT3カー」が23台。
もっとも速いクラスとなるハイパーカーはレース専用のプロトタイプカーもしくは公道走行可能なハイパーカーのレース仕様車によって競われるもの。パワートレインはエンジだけでなくモーターを組み合わせたハイブリッドも可能で、システム最高出力は約707PS。ハイブリッド搭載車は4WDも採用できます。
いっぽう「LMP2」は現在ル・マン24時間レースだけに参加できるクラスで、「オレカ」「ダラーラ」「リジェ」「マルチマチック」という4社のいずれかが制作するシャシー(車体)を使った車両のみが参戦可能。
ボッシュ製のモーターユニットにウィリアムズ・アドバンスドエンジニアリング製のバッテリー、そしてXトラック製のギヤボックスを組み合わせたハイブリッドシステムをエンジンにドッキングしてパワートレインとします。
そしてもっとも市販車に近いカテゴリーと言えるのが「LMGT3」。世界各地のGTレース(日本のスーパーGTでGT300クラスにも参戦)で走る、市販車(といっても高性能スポーツカーやスーパーカーがメイン)をベースとした「FIA GT3」という車両で争います。
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