レジェンドが改良。見た目のハンデを凌ぐNSXと血縁関係の非凡な走りが武器
掲載 更新 carview! 文:河村 康彦/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:河村 康彦/写真:篠原 晃一
率直なところ”見た目”という点ではハンディキャップを背負っている感も否めない現行型レジェンド。が、自らステアリングを握り、アクセルペダルを踏み込んでみると、「お金の使いどころはココだったのか!」と、そんなことを実感するのがその非凡な走りのポテンシャルでもある。
まずは、不整路面を通過してもブルブルした感触を伴わない、スッキリとした乗り味が好印象。この価格帯のモデルであれば電子制御ダンパーを用いることで、特に低速街乗りシーンでの揺すられ感をもう一歩抑え込んで欲しいナ、という思いも残るものの、「実際の剛性値よりも、剛性”感”の向上に大きく貢献してくれた」とエンジニアが語る、今回新採用の接着剤をより広範囲に用いたボディ骨格の結合は、確かに上質感の引き上げに役立っているようだ。
同時に、NSX用のアイテムとも血縁関係を持つ3モーター式の凝ったハイブリッド・システムがもたらす、EV濃度の高い加速感と自在度の高いハンドリング感覚は、それを理解出来るドライバーからは高い評価を獲得しそうであり、このモデルならではの見逃せない走りのテイスト。特に、前軸荷重が後軸荷重よりも300kg近く重いにも関わらず、フロントヘビー感を全く意識させない自在なハンドリングの感覚は、雪上走行時にはより顕著に感じられることを、先般雪の北海道テストコースで体験済みでもある。そうした条件下では、その気になれば定常円でのドリフト走行さえ可能になるほどで、実はこの独自の3モーター式システムは、「生粋のスポーツ・ハイブリッドシステム」と呼べるアイテムでもある。
かくして、まずはエクステリアのデザインやインテリアの雰囲気が売り物というモデルが多い中にあって、「比類なき走りの質感とポテンシャル」を武器とするのがレジェンド。とはいえそれは、こうしたカテゴリーにあってはなかなか理解され難く、従って”販売店泣かせ”ということにも繋がりかねない特異なキャラクターでもありそう。
そういえば、現在のアキュラのラインナップにあって、プレミアム・ブランドとして明確に足りないのは「スタイリッシュなクーペ」。そう、レジェンドの凝った走りのシステムは、そんなモデルにこそ適役であるはず。最新レジェンドを見るにつけ、改めての「レジェンドクーペ」に思いを馳せることにもなってしまうのである。
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