メーカーも唸る職人芸!オーテックイズムが炸裂
掲載 更新 carview! 文:佐野 弘宗/写真:中野 英幸
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今回はわずか半日で4台を次々と乗り換える…というせわしないスケジュールだったのだが、マイスターの中島氏と矢崎氏による本当に緻密で微妙な味わいを、こんな短時間ですべて理解するのは正直なところ難しい。
同じくオーテックジャパンの作品であるフェアレディZバージョンニスモやマーチ12SRにしても、少なくとも丸1日、できれば3日間、理想をいえば1週間くらい乗り倒して、ありとあらゆるシーンを駆け抜けて、そこで初めて「ああ、なるほど」と気づかされて、その高い志(こころざし)がじんわりと心に染みてくるタイプである。
いずれにしても、こんなスペシャルチューンドカーが日産の販売店で普通にオーダーできて、他のノーマルグレードと変わりない保証内容で、しかもこの価格で購入できるのは幸せというほかない。とくにエルグランド、セレナ、ノートの専用強化ボディは、失礼ながら、そこいらの外部チューナーとはまるで次元がちがう。最も効果的な部分を補強して、さらにパフォーマンスダンパーで減衰するこのボディは、オーテックジャパンが培ってきたノウハウと、メーカー直系だからこそ生産形態の両方が揃わなければ、絶対に作れない。この絶品ボディを手に入れられるだけでも、これはハイパフォーマンススペック、パフォーマンススペックの価格分の価値は、十分にあると思う。
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