高性能の先の極上カーライフ。今井優杏が南仏で味わい感じた「ミシュランが長年愛される理由」とは
掲載 carview! 文:今井 優杏/写真:日本ミシュランタイヤ
掲載 carview! 文:今井 優杏/写真:日本ミシュランタイヤ
その興奮冷めやらぬ中、午後からはスーパーカーでの3時間の試乗となった。
私に割り振られたのはフェラーリ F8スパイダー。そう、ウェルカムパーティーに展示されていたアレだ。ほかにはポルシェ「911カレラGTS」、ベントレー「コンチネンタルGT」なども用意されていた。装着されるのはミシュランのシグニチャータイヤ、パイロットスポーツ 4S。
ミシュラン商品群の頂点に君臨する「パイロットスポーツシリーズ」にも特性があって、ホットラップのRS3 LMSに装着されていたパイロットスポーツ 5はほぼ一般道を見越して開発された(なのにホットラップをこなせてしまうということに改めて驚いていただきたい)。
そしてこのパイロットスポーツ 4Sはサーキット走行をやや見越して設計されている。さらに本格的なサーキット走行に向けては「ミシュラン パイロットスポーツ カップ2」、そして「ミシュラン パイロット スーパースポーツ」も存在する。
>>ミシュラン・パッション・エクスペリエンスの様子を写真でチェックする
今回の走行では一般道ということもあり、高速道路以外ではさほどスピードを出すシーンに遭遇することはなかったものの、驚いたのは徹底的なまでの“黒子感”なのだった。ミシュランとフェラーリの共同開発の歴史は長く、現在でも市販モデルにおいては強い関係性を維持しているという。
その歴史をハンドルから、そしてペダルから感じるほどに、タイヤがシャシーの延長上の部品のように、なんの違和感も感じさせない素直なドライブフィールを醸している。イタリアンスーパースポーツはコーナリングの際、どれもまるでダンスをする御婦人のドレスの裾が翻るかのような、ヒラリヒラリとした独特の挙動を見せる。F8 スパイダーとて例外ではなく、恐るべきトレッドのワイド感を感じさせない接地の軽やかさが、ほかにはない魅力となる。
パイロットスポーツ 4Sはそのクルマの持ついい意味での軽薄さをまるで削がない。削がないのに受け止めるべきところではしっかりと黒い牙を剥いて路面を掴んで離さない。さらに、スーパースポーツカーはドライバーの感覚を、その眠っていた味蕾を呼び覚ますものだけれど、敏感になった感性をしてもタイヤの円みや転がりになんのロスも抵抗も感じさせないということにも、改めて感じ入ってしまった。
無論サーキットでのハイスピード試乗は他にいくらでも見つかるだろうから筆を譲る。しかし、名だたるスーパーカーメーカーに選ばれる理由を、これまたツール・ド・フランスのコースにもなっている急峻なワインディングで体感できたのは大きな収穫だった。
(次ページに続く)
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