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iQ第3弾、岡崎五朗試乗 心配なこともいくつか…

革命的なパッケージング

まずはiQの特徴をスペックから考察してみよう。全長2985mm、全幅1680mm、全高1500mm。幅と高さはヴィッツとほぼ同じだが全長だけ約80cmも短い。トヨタ最小モデルのパッソに対しては約60cm、軽自動車と比べても40cm短いのだから異様な短さである。

もちろん、上には上がいる。スマート・フォーツーの全長は2720mmであり、iQより30cm弱短い。ただしフォーツーはネーミングが示すように2人乗り。iQのミソは3mを切る全長で4人乗車を実現したことにある。

このウルトラC級のワザを決めるため、開発陣はアウトプット軸を逆方向にした新型CVTや、センターテイクオフタイプのステアリングギアボックス、燃料タンクの薄型化&床下配置、コンパクトなエアコンユニット、非対称インパネといった新しい技術とアイディアを投入した。これから派生車種なども開発するのだろうが、とりあえずはすべてiQ専用。カネと手間はそうとうかかっていると見ていい。もちろん知恵も。そこにトヨタの本気度とiQの「革命」を感じる。コスト命で単純にヴィッツのホイールベースを短くしただけでは、どう頑張っても全長は3500mmを切るか切らないか程度だっただろう。いやはやこいつはスゴい! まさに革命的な小型車パッケージングである。

問題は、そうしたカネと手間と知恵をトヨタがどうアピールし、マーケットがそれをどう受け止めるかだ。いまの世の中、小さくて燃費がいいクルマなど掃いて捨てるほどある。しかも、だ。「iQはマイクロ・プレミアムである」とトヨタは宣う。つまり価格はそんなに安くない。果たしてiQは、軽自動車で十分とか、軽自動車は嫌だけどヴィッツで十分という価値観を超えられるのだろうか。正直なところ、軽自動車やヴィッツを買う人は、iQは買わないだろう。ではどんな人が買うのか? 疑問を解く鍵は、トヨタから渡された資料にあった「マイクロ・プレミアム」という言葉に隠されている。

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