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新型レンジローバー オールアルミの異次元

世界初アルミ製フルモノコックボディSUV

ランドローバー社が新型レンジローバーの国際試乗会の地に選んだのはモロッコ。砂漠、土漠、ガレ場、岩山などが点在するこの地は、40数年前、初代レンジローバーが過酷な試験走行を行ったまさにその場所。レンジローバーを賞味するには最適なシチュエーションである。しかし、一刻も速く走り出したいと前のめりになっている僕らを待っていたのは、実車とパワーポイントを使った詳細な技術プレゼンテーションだった。

技術はあくまで手段であって目的ではないという持論をもつ僕にとって、詳細な技術説明はさほど重要ではない。しかし今回は違った。新型レンジローバーには数多くの驚くべき新技術が投じられていたのだ。

なかでも特筆に値するのが軽量化技術だ。新型レンジローバーはオールアルミニウム製フルモノコックボディを採用した世界初のSUVになった。その結果、ボディだけで180kgの軽量化を実現。これはBMW3シリーズより23kg、アウディQ5より85kgも軽いとエンジニアは胸を張る。さらに驚くのは、エンジンや足回りを含めた車両全体で先代比420kg!も軽くなっている点。420kgといえば体重84kgの巨漢5人分である。

もともとが重すぎたという解釈をすることもできるだろう。しかし前述したようにレンジローバーはオフロード性能にまったく妥協をしていない。岩場でボディが強烈にねじられようともビクともしない強度と剛性を確保しつつ、これほどの軽量化を実現してきたのは驚くべきことだし、牽引能力も3500kgという世界屈指のスペックを確保した。ラダーフレームをもつレクサスLX570(ランクル200のレクサス版)でさえ3175kgであることを考えると、ボディ全体で荷重を受け止めるため牽引能力が低くなりがちなフルモノコックボディでこれほどの牽引能力を実現したのは驚異的だ。この部分だけを見ても、新型レンジローバーが軽量化と引き替えに持ち前のタフネスさを捨てたわけではないことが理解できるだろう。

大幅な軽量化によって生みだされたのは、言うまでもなく燃費の改善と運動性能の向上だ。世界屈指のプレミアムSUVであるレンジローバーといえど、もはや社会性能に無頓着ではいられない。他メーカーが次々に繰り出してくる俊足SUVへの対抗策も講じなければならない。もちろん、キングオブ4WDを謳うランドクルーザーとのオフロード性能競争も無視できない。オールアルミモノコックボディというテクノロジーは、レンジローバーに突きつけられていた様々な課題を同時にクリアするためのウルトラCなのだ。

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