新型レンジローバー オールアルミの異次元
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:ジャガー・ランドローバー・ジャパン
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:ジャガー・ランドローバー・ジャパン
スイッチ数を約50%減らしたシンプルな操作系や、より広くなった後席スペースも新型の進化ポイントだが、オーナーが享受するであろう最大のメリットは大幅に向上したオンロード性能だ。具体的には「高級サルーンのような快適性」と「高性能GTカーのような走り」の2点がトピックとなる。
モロッコの道路は、舗装されているところでもあちこちにひび割れや穴ぼこがある。そんな荒れた路面でも、電子制御化されたエアサスペンションは完璧な仕事ぶりを発揮し、20インチタイヤを履いているとは思えない上質な乗り心地を維持してくれた。日本の道路でよく遭遇する路面のジョイントやマンホールの蓋、工事中路線の簡易舗装といったケースにも涼しい顔で対応してくれるはずだ。ロードノイズやエンジン音、外部騒音の封じ込めも完璧だ。車外がいかに騒々しくても、速度を思い切り上げても、あるいはザラついた路面を走っても、車内は常にしんとした静けさを保つ。メリディアン社の1700W、29スピーカーシステムとあいまって、車内は最高のリスニングルームになる。
モロッコには立派な高速道路もある。滑らかな舗装と交通量の少なさは高速性能を試す絶好のチャンス。ここぞとばかりにアクセルを深く踏み込めば、スーパーチャージャーで過給した5リッターV8はおよそ2トンのボディを遠慮なしに引っ張り上げていく。0-100km/h加速5.4秒という俊足ぶりと、速度を上げてもなお不安定さのかけらすら見せない足回りの組み合わせは、間違いなくレンジローバーに新しい価値を与えている。それは、たとえばカイエン・ターボから乗り換えたとしても不満を感じないであろう速さと刺激性だ。
ワインディングロードに持ち込めば、そんな新しい価値がさらに明確に現れる。巨体を持てあましながら嫌々曲がっていく感覚は皆無。ニュートラル付近から正確に効くステアリング、重さを感じさせないノーズの動き、リアのしっかり感、ロールの小ささなどが総合的に絡み合って伝えてくるのは、まさしく開発陣が狙った高性能GTカーのような走りである。
ハイエンドサルーンのような贅沢さと快適性を保ちつつ高性能GTカーのような刺激的な走りを演じ、オフロードでは他を寄せ付けない走破性を見せつける。新型レンジローバーはまさに究極のオールラウンダーである。そんな卓越したハードウェアと歴史の積み重が生みだす重厚なブランド力が融合し、醸しだす得も言われぬ特別感こそが、ライバルたちの前に立ちはだかる高い壁なのだ。今回のフルモデルチェンジによって、レンジローバーはSUV界の王座をさらに揺るぎないものにした。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
【最新モデル試乗】期待のストロングHV登場! SUBARUクロストレックS:HEVの実力
新車198万円! スバルの全長4.3m「“7人乗り”ミニバン」が凄い! 得意な「AWD×水平対向エンジン」採用しない“謎のモデル”に注目! 意外な「小型ミニバン」誕生した理由とは
愛車の履歴書──Vol54. 池松壮亮さん(番外・後編)
トヨタ世界初!謎の「“パイ”エース」に大反響! 屋根なし&12人乗りに「成人式仕様みたい」「オトナも楽しめそう」の声! “マル秘システム”搭載の「ハイエース」がスゴイ!
頑張れ日産! フェアレディZの2025年モデル発表、あわせて新規注文を再開!
もう待ちきれない! [新型GT-R]はなんと全個体電池+次世代モーターで1360馬力! 世界が驚く史上最強のBEVスポーツカーへ
「ジャパンモビリティショー2024」に若者たちはどう感じたか? 対話と提案で「次世代モビリティ社会」を作る
プライベート空間重視な人におすすめ! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
熊本「交通系ICカード廃止」はむしろ良かった? “大危機”から垣間見える「地方の選択肢」と、都心で広がる可能性とは
スズキ初ってマジか!! 新型フロンクスの新アイテム採用のヒミツが衝撃
12月7日(土)京都お東さん広場(東本願寺門前広場)で「京都モビリティ会議」開催(入場無料)
ルーミー/トール受注再開! 現行は2027年まで販売ってどうよ!? 3年も生き延びるってマジか!? ビッグマイチェンは2025年!
【クセ強だけど懐かしい】光岡、55周年記念車「M55ゼロ・エディション」発売。100台限定…ベースはあの車
「売れる車がない」なんて言わせない! 北米日産の大型SUV「アルマダ PRO-4X」が魅力的…価格も発表
新型「ティグアン」正式発売で注目集まる豪華装備とお値打ち度。世代遅れの兄弟「Q3」よりお買い得
メルセデスAMG「A45」に“最後の限定車”登場。2.0Lターボは421馬力も…価格は1000万円超え!!
ホンダの高級ブランドが新型SUV「ADX」を発表。クセ強め“アメリカン顔”の衝撃や背景とは?
北米レクサスが販売する3列SUV「TX」は何モノ!? “LBX顔”で実質650万円~…25年モデルに進化
【アルファード/ヴェルファイアはイヤ!】そんな人の選択肢になるかもしれない高級ミニバン「Vクラス」はどんなクルマなのか?
新たな仲間募集、JAFの給水素+給電カー、新型GR86の方向性…S耐最終戦で見えたトヨタと水素の現在地
【SUVだらけでお腹いっぱい】世間に流されず自分らしい車を探し出すための、愛車の「因数分解術」
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!