63年モノの伝説の名車300SLでミッレミリアに出場した・後編
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office
面白かったのは途中で通過する村々での出来事であった。オフィシャルのチェックポイントは当然のことながら大歓迎で、飲み水やその地方のお土産などがプレゼントされるのだが、ただ通過する小さな村ではなんとか我々を停車させて写真を撮りたい魂胆で、まるでチェックポイントのようなチェッカーフラッグを掲げたりしている。
我々がちょっとでもスローダウンしようものなら人々が現れて撮影会が始まってしまう。そこでさらに面白い事が起こった。我々が近づくと、直前まで大騒ぎだった沿道から人々が遠ざかっていったのである。良く見ると、みんなフェラーリやアルファロメオなどの旗を持っている。想像するに我々の赤いSLを遠くから見てフェラーリやアルファと勘違いしたイタリア人達が、近づいてきた我々のメルセデスを見て引いて行ったのだ。後続の赤いランチアには再び沿道に人垣が出来ているのも見えた。ずいぶんとゲンキンなイタリア人たちだが、まあナショナリズムには逆らえないのも確かだ。
あっという間に夜の帳が下り、1日目が緊張のうちに終わった。夕食はその土地の名物料理やワインが並ぶが、私にはそれを十分に楽しむ余裕などなく、早々に部屋に戻る。ベッドへ倒れ込もうとするが、まずは枕元にあるチーム監督からの明日の出発時間の確認をする。幸いな事に早朝出発ではなくてホッとする。
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