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新型ムラーノ、アドバンテージはどこに?

グレード選びはシンプル

新型ムラーノは新型ティアナと同じく新設計のDプラットフォーム(従来のFF-Lプラットフォームの後継)を土台に設計されている。ホイールベース値やサスの基本形式などは先代同様だが、サスペンションジオメトリーやサブフレームやエンジン重心高など、すべてを見直されたブランニューと考えていい。そこに3.5リッターV6と2.5リッター4気筒(日本専用)の2種類が搭載される。

パワートレーン構成で初代と異なるのは、全車が4WDとなることと、2.5リッターにもCVTが組み合わせられることだ。両エンジンそれぞれにXV-FOURとXL-FOURという2グレードが用意されるが、エクステリアデザインやタイヤサイズ、シャシーチューンや安全装備の設定にグレード差はないから、「電動本革シートとサンルーフが欲しいかどうか」で、それが欲しいならXV-FOUR、40万円以上の価格差を考えて“必要ない”と思えるならXL-FOURを選べばいいわけだ。ナビは全車オプション扱いで、エアバッグやスタビリティ制御の類は全車にフル標準装備。新型ムラーノのグレード選びはシンプルで嬉しい。

新型ムラーノの走りは一言でいうと“快適”だ。とにかくゆったりと自然にロールして乗り心地が良く、V6、4気筒を問わずに静かでもある。最新モデルだけに快適性がクラストップなのはまあ当然(?)としても、そもそものチューニングがスポーティな鋭さより、穏やかさや柔らかさを優先しているのが明確なのが意外だった。山道でラリーエボやスポーツカーを追いかけ回したいなら、ムラーノよりマツダ・CX-7のほうがオススメである。

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