レクサスUXのベース車が生産終了!売れ線モデル「LBX」登場で価格破壊が進行中
掲載 carview! 文:編集部/写真:トヨタ自動車 218
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レクサスのコンパクトSUV「UX」のガソリンモデル「UX200」が、2023年12月をもって生産終了となることがレクサスの公式サイトでアナウンスされた。エントリーSUVのガソリンモデルはなぜ姿を消すことになったのか? ラインアップ見直しの奥に見えるレクサスの戦略を探ってみたい。
<写真:レクサス UX200>
2018年にデビューしたUXは、レクサスのエントリーレベルを担うクロスオーバーSUV。現在のラインナップは…
・UX200|2.0L直4ガソリンエンジン
・UX250h|チューンの異なる2.0L直4ガソリンエンジン+モーターのHV
・UX300e|バッテリー電気自動車
…の3種類。このうち、生産終了が告知されたのはUX200のみで、HVとBEV版は継続生産されるようだ。
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では、なぜ今回、内燃機関車(ICE)だけが生産終了となるのか。その背景には先日ワールドプレミアされたレクサスの新たなコンパクトSUV「LBX」の存在があると考えられる。
既報のように「ヤリスクロス」をベースとしながら、プラットフォームを始めとする各部をレクサス専用にチューンナップしたLBXは、全長4190mm(4495mm)×全幅1825mm(1840mm)×全高1560mm(1540mm)と、括弧内に示したUXのディメンションより全高以外がコンパクトになっている。これは、UXのベースがBセグメントのヤリスクロスよりワンクラス上のCセグメントモデル「C-HR」であるためで、言うなればレクサスのエントリーレベルがさらに下方遷移することを意味する。
<写真:レクサス LBX>
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となると、当然メーカーとして気を配るのは価格設定だ。UXはUX200が400万3000円から、UX250hが435万9000円からという価格設定となっている。一方、LBXについてはまだ国内価格が発表されていないものの、先行予約が開始されているフランスでは3万4500ユーロ(約543万円)というスタート価格が発表済だ。
そして、現地でのUX250hの価格を調べると4万1990ユーロ(約661万円)からとなっており(フランスではUX200は販売されていない)、日本の方が約34%割安。これをLBXへ機械的にあてはめると、おおよそ360万円がスタート価格という予想が立つ。
このことから、見方を変えると現状のままではLBXの中級グレードとUX200は価格が被る。しかも、LBXはHVのみの設定なので、純ガソリン車のUX200は売れ行きの低迷が予測される。その前にラインアップの整理統合を図ろうという計画がUX200生産終了の背景にあるのではないだろうか。
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なお、BEVのUX300eは別として、HVのUX250hが継続販売されるのは、価格の重複が少ないこともさることながら、UXが一般的なタワーパーキングの高さ制限(1550mm)に収まる日本市場にマッチしたSUVであるという点も見逃せない。ちなみに、LBXは海外仕様では1560mmだが、日本仕様では1550mmに抑えてくるだろう。そうなると、LBXの導入後はタワーパーキングに入庫できるレクサスSUVは2モデルになる。
こうしてレクサスのエントリーレベルSUVを深掘りすると、LBXの競争力の高さに改めて驚かされる。当面ライバルとして想定されるのは、プレミアムコンパクトSUVの「MINI クロスオーバー」や「アウディ Q2」などだろうが、スタート価格は前者がディーゼルICEで436万円、後者がガソリンICEで417万円となっている。よって、LBXがHVで300万円台半ばから後半に設定されるとなれば、販売台数で圧勝する可能性は高いだろう。
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購入検討に当たって唯一の懸念は納車の長期化。これだけはどうしても避けられそうにないから、LBXを早く手に入れたい向きは今からディーラー詣でに勤しんだ方がいいかもしれない。
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