脱カワイイ軽! スッキリデザインのダイハツ ミラ トコットを詳しく解説!
掲載 carview! 文:伊達軍曹/写真:ダイハツ工業 56
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「普通にシンプルで経済的。でも、それなりにおしゃれな軽自動車」というのは意外と少ないものです。しかし2018年6月に発売されたダイハツ「ミラトコット」は、数少ない“それ”なのかもしれません。
ここでは、そんな「実は意外とレアな存在」といえるミラトコットの特徴と魅力を、あらためてチェックしてみることにしましょう。
ミラトコットは、ベーシックな軽自動車であるダイハツ「ミライース」と同等のボディサイズとなる、主に若年女性エントリーユーザーをターゲットとした軽自動車です。
基本コンセプトは「エフォートレス(肩ひじ張らず、自然体でいられること)」。ミライースが持っている「低燃費、低価格、安全・安心」という軽自動車の本質を受け継ぎつつ、ダイハツの若い女性社員が企画・開発に参画して、近年の若い女性が持っている感性に合うクルマづくりが追求されました。
エクステリアは、シンプルなスクエア基調でありながら、角を丸めたフォルムにすることで「やさしさ」を表現。ベルトラインもあえて変化はつけずに水平基調として、装飾性を抑えた「素直で飾り気のないスタイル」にしています。
これらのデザイン処理は、近年の女性の感性が「盛る」のではなく「引く(シンプルにする)」ことを良しとするように変化したことに基づいていますが、それと同時に「エントリーユーザーでも運転しやすいようにする(車両感覚がつかみやすい形にする)」という狙いもあります。
インテリアも、外観同様に水平基調とすることで「シンプルさ」を表現していて、インパネのガーニッシュ(助手席の正面にある白っぽいパネル)も陶器のような質感。こちらは「温かみ」が表現されています。そしてシートは、背もたれがベージュで座面が茶色というツートーン。「明るいしゃれた印象」をもたらしつつ、実は「汚れが目立ちにくい」ということも重視したようです。
パワーユニットはノンターボの直3ガソリンエンジンのみで、走行性能は、率直にいって「可もなく不可もなく」といったニュアンス。しかし少なくとも「不可!」というような走りではないため、近場での普段づかいをメインに考えるのであれば、特に問題はないでしょう。ちなみにトランスミッションはCVTで、WLTCモード燃費はFF車が22.6km/Lで、4WD車が21.5km/Lです。
先進安全装備に関しては、ダイハツの衝突回避支援システムである「スマートアシストIII」を全車に標準装備。衝突回避支援ブレーキは対車両と対歩行者で機能し、誤発進抑制制御機能は前後ともに有効です。そして死角になりやすい四隅の障害物を警告音で知らせ、縦列駐車や車庫入れを音でサポートしてくれる「コーナーセンサー」も全車標準で、上から見下ろすようにクルマと周囲の様子をナビ画面に映す「パノラマモニター」も用意されています。
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現在販売されているミラトコットのグレードと価格は下記のとおりです。
●L“SA III”(2WD)|116万2700円
●L“SA III”(4WD)|129万4700円
●G“SA III”(2WD)|125万4000円
●G“SA III”(4WD)|138万6000円
ベーシックなL“SA III”と上級のG“SA III”とでは、安全装備にはほぼ差がありません。しかしL“SA III”は「ドアミラーがオート格納式ではない」「フロントシートのヘッドレストが別体型ではなく一体型である」「前席シートヒーターがない(G“SA III”は標準装備)」「エアコンがマニュアルのダイヤル式である」という点に不満を覚えるかもしれません。そのため、約9万円の差でしかありませんので、どうせ買うのであれば上級グレードである「G“SA III”」のほうがいいでしょう。
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ミラトコットのライバルとなるのは、ミラトコットと同じように「若年女性エントリーユーザー」を主なターゲットとした軽自動車であるスズキ「ラパン」でしょう。
スズキ ラパンもミラトコットと同様にパワーユニットは「ノンターボエンジンのみ」という構成ですが、ラパンはマイルドハイブリッドシステムが採用されているため、その走りはミラトコットよりも若干パワフルです。
というか、この種の軽自動車でパワフルうんぬんは割とどうでもいい話なのかもしれませんが、ラパンには「内外装ともに超かわいい!」という美点(?)があります。もう「かわいい」と書くよりも「きゃわゆい!」と書きたくなるぐらいの内外装デザインこそが、ラパンという車の最大の魅力であり、特徴でしょう。
そのためベーシックな軽自動車をご所望で、「きゃわゆいのが欲しい!」という方は、問答無用でラパンを選ぶべきかと思います。
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しかしラパンのかわいさ(きゃわゆさ?)は、いわゆる諸刃の剣でもあります。ラパンの過剰なかわいさは、一般論として男性ユーザーにはあまり似合いませんし、女性ユーザーも、近年は「シンプルな感じのほうが好ましい」というマインドが主流になってきていますので、必ずしも「女性だからラパンを好む」みたいな話でもないでしょう。
一方でミラトコットは、主には若い女性をターゲットとして開発された車ではあるものの、シンプルなデザインだからこそ、意外と性別不問でイケる車です。
安価な軽自動車ゆえに、「走りうんぬん」みたいな部分に物足りなさがあるのは事実です。しかしそこをさほど気にしない使い方を想定するのであれば――つまり「すごくおしゃれなわけでも高機能なわけでもないけど、ちょっといい感じで近所まで履いていける下駄あるいはスニーカー」みたいな軽自動車を探しているのであれば、ミラトコットこそが適任である可能性はけっこうあります。
悪い意味ではなく「下駄」を探している人は、性別を問わず、ミラトコットに今一度注目してみてください。
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