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ホンダ クラリティ フューエルセル試乗。リースだけではもったいない逸材

すぐにでもリース以外の販売を

率直に言って、MIRAIを凌ぐ177psの最高出力は実感しにくい。立ち上がりから低速域が力強い分、相対的にそう感じるだけかもしれないが、加速のリニアリティと伸び感ではMIRAIに分があると感じられた。

もう一点、気になったのがロードノイズである。足元からのゴーゴー、ゴロゴロという音が結構大きく、耳障りなのだ。EVと同様、内燃エンジンが無いだけにまわりが静かで、このロードノイズや風切り音が却って耳に届きやすいのは事実だし、ホンダ側もそれは認識しているという。しかしながら、すぐに改善するという答えをもらうことができなかったのは、一般ユーザー向けのクルマではないからだろうか?

やはりクラリティ フューエルセル、すぐにでもリース以外の販売を検討してほしいと思わずには居られない。こうしたネガ潰しによろこんで協力してくれるアーリーアダプターは必ず居るはずだし、そういう声に応えてこそのホンダだろうとも思う。トヨタに先に行かれてはつまらない。

そうじゃなければ本気でクルマが磨かれてはいかないし、本気で普及させていくという意欲も見えにくいというもの。せっかくの逸材がもったいない。今回の試乗、第一弾にして高いクルマの完成度を目の当たりにして、却ってもどかしい気持ちが増すことになってしまったのだった。

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