日本カーオブザイヤーをスバルとスズキが辞退。猛反省は良いのか悪いのか問題
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ
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確率は小さいと思うが万が一、フォレスターが日本COTYに輝いた場合、今年に入っての度重なる不正発覚から、一部で「受賞資格がない」と揶揄されることは十分考えられる。そういう意味でスバルの辞退は理解できなくない。印象を大切にするのは芸能人もメーカーも一緒だろう。
だが根本を辿ると、自動車メーカーは自動車という商品で国民に移動の自由を提供すると同時に、外貨を稼いで日本国に利益をもたらす存在でもある。
必要以上に世間から罰せられることは日本の国益に反することになり、日本人が自らの首を絞めるようなことにも繋がらないだろうか。
メーカーや芸能人を揶揄し、攻撃する人は、当該メーカーが倒産の憂き目にあったり、消え去って欲しいとまでは思っていないはずだ。求められるのは適切な反省や改善と同時にその後の発展であってほしい。
そもそも人間や組織は失敗するもの。それは大人も子供もメーカーも変わらない。そこで必要なのは適切な叱責と同時に励ましなのだ。
今回私たちは日本カー・オブ・ザ・イヤーという絶好の励ましの機会を失うことになったとも言える。それが残念でならない。
どんどん強くなる日本の世間体であり、空気を読んで消極姿勢に徹する文化。これが今後の日本の発展に繋がるとは私にはどうしても思えない。強くしたたかな日本人が生まれるようになるとは思えないのだ。みなさんはどうお考えだろうか?
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