フィアットパンダの内装はスクワークルが印象的。特別仕様車のデザインも解説【購入ガイド】
掲載 更新 carview!
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歴史あるイタリア自動車メーカーであるフィアットが、1980年に初代を発表したコンパクトカー、フィアットパンダ。ユニークなデザインで、街中ですれ違うと思わず振り返りたくなるかわいさです。
ロングセラーのフィアットパンダは、チンクエチェントと並んで幅広い層から支持されています。内装には、どのようなこだわりがあるのでしょうか。生産終了している特別仕様車についても振り返ってみましょう。車選びの参考にしてください。
目次
アニメにも登場したフィアットパンダは、愛らしい外観と実用性が両立している車として長きにわたり愛されてきました。現行モデルは3代目です。親しみやすいシンプルデザインはそのままに、先代よりも若干大きなサイズになっています。
国産車には見られないイタリアンデザインが魅力です。フィアットパンダの外装・内装には、どのような特徴や魅力があるのかを詳しく解説します。
日本国内では、プラットフォームが共通しているフィアット チンクエチェントのほうが知れている傾向であるものの、フィアットパンダは世界中で愛され続けています。
欧州規格Aセグメントの定番モデルとしても有名です。右ハンドルのみの設定で、ボディサイズは全長3,655×全幅1,645×全高1,550(mm)となっています。
初代パンダは、イタリアのカーデザイナーであるジウジアーロにより設計されました。アイデアに富んだ独創的な内装デザインも好評で、いまだにコアなファンがいます。2004年に欧州市場で2代目が発表されました。
現行モデル3代目は、微笑んでいるかのようなフロントマスクが魅力的で、柔らかな印象を受けるイタリアらしいおしゃれなデザインです。
フィアットパンダは、リーズナブルなコンパクトカーを目指しつつ、安っぽさを感じさせない内外装デザインを追求している車です。
四角(スクエア)と円(サークル)の中間形を採用した柔らかな形のデザインは「スクワークル」と呼ばれ、フィアットパンダの代名詞ともなっています。
ステッチ入りツートンカラーのホールド性が高いファブリックシートは、ロングドライブでも疲れにくい設計です。ドライバーの足に当たりにくいDシェイプ型のレザー ステアリングは、握りやすく操作性に優れています。
視認性に優れたメータークラスターパネル採用やレザー シフトノブは、遊び心と操作性のバランスが取れている車です。
フィアットパンダは見た目がコンパクトなため、荷物があまり乗らないのではないかと思うかもしれません。しかし、広いテールゲート開口部や地上から開口部までの高さを工夫した設計により、印象よりも大きな荷物を積載可能です。
通常のラゲッジルーム容量は225Lあり、リアシートを倒すことで最大870Lの容量を確保できます。6対4分割可倒式のリアシート採用のため、荷物の大きさや長さに合わせてシートアレンジが可能です。
2023年4月現在、販売されているフィアットパンダは、パンダイージーの1グレード設定です。内装カラーはブラック一色となっています。シートカラーは、濃いグレーと薄いグレーのコンビネーション採用で選択肢はありません。
ボディカラーはアイスホワイトが標準設定、アモーレレッド・モードグレーの2色が有料オプションカラーとして用意されています。
前述のとおり、2023年4月時点で現行販売のフィアットパンダは1グレードのみとなり、特別仕様車はありません。これまで販売された特別仕様車には、それぞれの魅力があります。
より個性的なフィアットパンダを楽しみたい場合は、特別仕様車がおすすめです。中古車市場で探してみましょう。
「4×4」とは、フィアットパンダの四駆駆動モデルです。2018年11月には「4×4イタリアーナ」が限定150台発表されました。英語で「イタリアン」を意味するイタリア語の「Italiana(イタリアーナ)」が車名の由来です。
ボディカラーには、イタリア国旗を表すトリコローレの3色、アイスホワイト・トスカーナグリーン・アモーレレッドが用意されています。
アモーレレッドの内装カラーはレッド/グレーのシート装備、残りの2色の内装カラーはダークグレー/グリーンのシート装備です。インパネは、グレーカラーに統一されています。
2019年7月には「4×4スッコーサ」が80台限定で発売されました。「Succosa(スッコーサ)」は、イタリア語で「ジューシーな」という意味です。
太陽が照りつける夏の景色に溶け込んで開放的な気分を盛り上げるイメージを表現した、シチリアオレンジのビビッドなボディカラーが車名の由来となっています。
内装は、グレーのインパネとブラック×グレーのバイカラー採用シートが特徴です。全体的に遊び心がある、フレッシュでアクティブなデザインとなっています。
充実した快適装備が特徴の「コンフォート」は、2020年4月に90台限定で発売されました。「使えるクルマ」がコンセプトのフィアットパンダをさらに快適に利用できるように開発されたモデルです。
ボディカラーには、ベースモデルには設定されていないコロッセオグレーが用意されています。内装は、ブラック/レッドのバイカラーです。快適性・利便性を備えつつも、個性を求めるユーザーの心をくすぐるモデルとなっています。
フィアットパンダの中で、優秀なクロスオーバーSUVと位置づけされているのは「4×4クロス」です。優れた走破性とデザイン性を両立した限定車として、2021年4月に限定215台で発売されました。
外観デザインは、フィアットパンダのかわいさとSUVのタフさが融合した雰囲気です。明るいパステルイエローのボディカラーがアクティブさをイメージさせます。
ブラックを基調として、ブラウンを随所にあしらっている内装も魅力的です。専用のファブリックシートは「CROSS」ロゴ入りで、前席にはシートヒーターを搭載しています。
直近の特別仕様車は、2022年1月に発表された「4×4ストリート」です。160台限定で発売されました。特別なボディカラーであるダークセラミックグレーを採用しています。
走破性・居住性・積載性などがさらに向上しており、コンパクトクロスオーバーモデルにおけるこれまでのノウハウが凝縮されたモデルといえるでしょう。
内装の装備も充実しています。例えば、ヒーテッドフロントガラス・フルオートエアコン・前席シートヒーターなどです。
かわいさと利便性が両立しているフィアットパンダは、個性的なデザインを求める人にとって魅力にあふれた車です。国産車にはないボディカラー・内装カラーやデザイン性に満足しているとの声も多く聞かれます。
自分に合う車かどうか不安な場合は、中古車購入を検討してみましょう。現在の中古車相場とオーナーレビューをご紹介します。
2023年4月現在、現行モデルのフィアットパンダイージーの新車価格は、289万円です。中古車相場価格は20万円~338万円となっています。中古車市場への流通台数はさほど多くありません。
上手に探せば、100万円台といったリーズナブルな価格で良質な中古のフィアット パンダを見つけられます。限定台数の特別仕様車モデルは、オプション搭載を含め新車価格より高値で取り引きされている場合があるためこまめにチェックしましょう。
車選びの際は、実際に使用しているオーナーの声もチェックしてみましょう。carview!には、数多くのレビューが投稿されています。
例えば、満足感が伝わるのは『ジウジアーロの完璧なデザイン・いつまで見ていても飽きない。運転していて楽しい』との声です。一方『あえていうなら、ドリンクホルダーが全く使いものにならない』という声も参考になります。
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