実用性高い「ワゴンR」はまるでワークマンのアウトドアウェアのようだ
掲載 更新 carview! 文:伊達軍曹/写真:編集部 24
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フロントマスクについては好みが分かれるかもしれないが、インテリアは総じて「道具としての品格」を感じさせるデザインおよび質感。市街地を走る際にはそもそもの基本性能の高さと前述のエレキ(マイルドハイブリッド)により、安定感たっぷりでありながら元気いっぱいの走りを披露してくれる。
そしてここまで触れるのを省略していたが、居住性も実に優秀だ。特に後席居住空間は「……ここまで広くする必要ってあるの?」と思ってしまうほど広い。後部ドアがスライド式ではなくヒンジドア(スイングドア)であるという弱点(?)はあるが、この居住性があれば、わざわざスーパーハイトワゴンを選ぶ必要はないご家族ないしは個人も多いはず。
以上のような6代目スズキ ワゴンRの美点を総合して、筆者は「まるでワークマン製アウトドアウェアのような素晴らしい製品である。つまり高機能×低価格×まあまあおしゃれなのだ」と感じた次第である。
それに加えてもしも高速巡航も得意であったなら、スズキ ワゴンRは「完全無欠」とまではいかないにしても、「きわめて重要な国民車候補」となっただろう。
だがさすがに軽自動車規格ならではの限界というのはあるわけで、ワゴンRは決して高速巡航向きの車ではなかった(ま、当たり前なんですが)。
とはいえ「近距離スペシャル」という本来の使い方で活躍させる限りにおいては、全国民に「今型のワゴンR、なかなかいいっすよ!」とあまねく周知広報したい、ナイスな小型実用車であった。
全日本国民車評議会(通称:国民車会議)議長としての勝手な評価まとめは以下のとおりだ。
【スズキ ワゴンR HYBRID FZ(2WD)セーフティパッケージ装着車=140万9400円】
・車両価格:★★★★☆(総額で見てもお安い)
・気持ちよく走れる度:★★★★☆(一般道では)
・燃費:★★★★☆(良好)
・積載性:★★★☆☆(クラス標準)
・おしゃれ度(外観):★★★☆☆(好みは分かれそう)
・おしゃれ度(内装):★★★★☆(道具としての品格あり)
・総合国民車度:★★★★☆
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