トゥインゴGT×小沢コージ。歯ごたえ抜群!
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:齋藤 正
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:齋藤 正
このクラスは今やヨーロッパでも激戦区で、なぜならフィアット500が来たからだそうな。確かに500のスタイリングは圧倒的記号性を持ち、それでいて走りはそこそこ楽しいのだから売れるに決まっている。
だが、個人的には走り味はトゥインゴの方が好きだ。これは個人的な相性もあるとは思うが、キビキビした歯ごたえ、つまり“アルデンテ”感はトゥインゴの方が上。だから、正直、見た目フィアット500で、中身トゥインゴだったらナンボかいいのに…とすら思う。全くの私見ではあるが(笑)。それからインテリアの質もトゥインゴの方がいい。旧型は正直、デザインは悪くなかったがあまりにプラスティッキーでしょぼかった。それはそれでいいのだが、今回はそのイメージは皆無でワンランクどころかツーランクは質が上がっている。
新型は、まず前のように鉄板がむき出しになっているところがほとんどなく、目立つのは黒いシートレールぐらい。後は非常に上質なつや消しグレーの樹脂で覆われ、特に革巻きステアリングはしっとりしていてタッチ、太さともにリッチだ。それからいいのはシート表皮。ルノー側では普通に「ファブリック」としか表現してないようだが、明らかに樹脂製のざらついた素材を使っており、これがなかなかオシャレで、防水性も良さそう。カラーリングにもよるのだろうが、オレンジ色のステッチとの相性もいい。
で、これまた長距離乗ると驚くのが、リアシートの居住性のよさ。新型から左右別々に22センチもスライドできるようになっており、一番後ろに下げると身長176センチの私が前に座った状態で普通に乗れ、ヒザ回りのスペースにこぶし1個ほど余裕ができる。もちろんその状態でのラゲッジは165リッターほどしかないが、シートを前にすると驚くほど拡大。まさにヨーロッパスタンダードなのだ、トゥインゴは。
確かに一時のユーロ高の影響もあって車両価格は200万円前後と決して安くはない。ただし、素の状態で運転席、助手席エアバッグのほかにサイドエアバッグ、カーテンエアバッグが標準で、特にこのGTは横滑り防止装置のESPまで付く。一度ヨーロッパブランドの良さを味わった人ならわかってくれると思うが、実はアッチのものはベーシックなものほどお買い得感が高い。基本性能が高い上に、必要な装備はすべて付いている。国産車は確かに絶対的には安いが、妙なところで装備を落とす。表面的な売価を下げるためだ。ま、日本人の悲しい性である。トゥインゴGTにはこれ見よがしなスペックデータや安さはないが“実”がある。そういうクルマなのだ。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
いまや東名&中央道の“ダブル迂回路” 「道志みち」のバイパス整備進む “一番キツイ箇所”一気に抜ける!
「どっちぃー!」 速度取り締る「オービス」 似てる「Nシステム」見分ける方法は? どちらもカタチはソックリ? 違いは?
24Kゴールドとスワロフスキー仕立てのジャガー「Eタイプ」が220万円! 子ども向けのペダルカーにしては高額? それともお買い得?
マツダ フレアワゴン/フレアワゴン カスタムスタイル【1分で読める国産車解説/2024年最新版】
【心温まるストーリー】AUTO BILDとユーロマスターによる支援キャンペーンによって修復されたBMW 530dツーリング物語
レッドブルF1内紛、ホーナー代表の勝利で終結? ミンツラフCEOが公の場で初めて支持表明
阪神高速道路の合流で動悸が早くなる、後ろからベンツがやってくると道を譲ってしまう…… クルマ界の「パブロフの犬」を探せ
日産R33「GT-R」は中学時代からの憧れ!「長野から三重まで足を運んで理想の個体を手に入れました」
ローナン・キーティングの大ヒット曲「Lovin' Every Day」のMVは全米デビューを見据えたアメリカン・ロードトリップ風
ヤナセ、東京都新宿区にフェラーリの販売拠点「ヤナセ フィオラーノ モトーリ」を開設
【ポイントランキング】2024スーパーGT第2戦富士終了時点
アメリカの象徴的な乗り物を描く/細川武志さんの代表作・好きな作品
【年内納車も!】CX-80日本モデルは6月発表、8月予約開始。発売が遅れた“嬉しい理由”とは?
ゴルフにMINIにメルセデスに…初めての輸入車で絶対に失敗しない“王道” 5台とその理由
【くらべてみた!】人気沸騰中の本格オフローダー「ランクル250」と「ディフェンダー」 どちらがお好み?
【セダン好き集合】北米新型「カムリ」本国価格発表 かっこよすぎ…日本でも売って欲しいぞ!
【実車を見てきた!】アウトドアなクラウン「ランドスケープ」新型展示イベントに登場!
【目からウロコ!】ランクル250が注文できなかった人へ、次の一手は何をするのがベスト?
【日本人は知らない】超高級車に超実用車! 成功が見えてきた新顔「アメリカンEV」の世界を紹介
【ついに乗ったぞ!】「ランクル250」オフロード試乗 プラドからの進化、300との違いを実感!
欧州高級ブランドより200万円は安そう! 夏発売「クラウンエステート」の絶妙な商品力に注目