トゥインゴGT×小沢コージ。歯ごたえ抜群!
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:齋藤 正
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そして街中で徐々にスピードを上げていくのだが、これまた普通に楽しい。エンジンは国産のスポーツユニットとは違い、2000rpmから4000rpm当たりの乗用域に一番トルクと伸びがあり、しかもフィーリングがいい。それを街中で本当に使い切ることができる。例えば1速で発進し、後にそのパワーバンドで2速、3速、4速と駆使して走ると、そこがちょうど時速30~80キロ付近。別にタイムアタックするような緊張感を持たずに、シャキシャキ、リズミカルに走れる。
5MT自体もこれまた国産スポーツ車のように極端にショートストロークだったり、神経質なまでの節度感はないが、長めなシフトレバーを適当に操ると、ゆるーくスパッと決まる。イージーに操る喜びが味わえる。
さらに高速道路だ。首都高に乗り、5速ホールドの状態で時速100キロ、3000rpm。今の常識ではもう一速上が欲しい気がするが、トゥインゴGTには必要ない。クネクネとした2号線を、ギアを変えずにアクセルを戻したり踏んだりしながら滑らかに駆け抜ける。するとトゥインゴGTは、常にフロントをグイッと路面にくっつけた前のめり姿勢をキープ。大したパワーはないが、気分はスポーツカー顔負けで不安感はない。
それからこれはヨーロッパで試すほかはないが、この後がまだまだ伸びる。数年前、旧型トゥインゴをレンタカーで借りたことがあるが、街中での加速の割に高速で速いので驚いた。新型もこのまま5速5000rpmオーバーまでじわりじわりと伸び、時速200キロまで確実に行くはず。絶対パワーはないが軽く、ギア比と空力がいいのでウソのようにトップスピードが高いのだ。これまたヨーロピアンコンパクトならではの性能である。
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