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日産から世界のNISSAN 新型ムラーノなどに試乗

タイタン:走るバッファロー

最後、実は小沢が今回一番ビックリし、感銘を受けたのがピックアップトラックの『タイタン』だ。そもそもが北米でしか発売されないクルマであり、ボディサイズはショートホイールベース仕様でも全長5.7m、全幅2mオーバー、さらにエンジンが317psを発揮する5.6リッターV8の一本であることを考えると、間違っても日本には輸入されないクルマだが、つくづく「こんなNISSAN車があるんだ」と思わされる。とにかく別世界なのである。

まず本格的ラダーフレーム車な上、タイヤサイズが275/60R20とバカデカいのでフロアがヤケに高く、車内に入るだけで「どっこいしょ!」。そしてこれまたデカくて重いドアをバタンと閉めると、これまでのNISSAN車とは全く違う世界が広がる。握りの太い、ゴワっとした感触のステアリングを握り、キーをひねると「♪キュルキュルジュワァーン!」とオオゲサにエンジンがかかる。そしてこれまた節度感がやや大味のシフトをDレンジに入れ、アクセルを踏むとやや唐突に「ヴァーン!」という音と共に発進。日本車はもちろんドイツ車とも違った劇画調の演出だ。

ステアリングも重いと言うよりもフリクションの塊で、ブレーキも同様。切ったり、踏んだとたんにシャープに効くようなものではないが、しばらく乗っているとこれにはこれなりの良さがあることがわかってくる。というのも運転そのものはラクチンなのだ。もちろんこれで峠道に行く気にはならないが、アメリカの国道のようなどこまでも真っ直ぐの道を飛ばすのは楽しい。逆に敏感でない分、ステアリングやペダル操作に気を使わなくていいし、かといって本気で操縦すればよく効くし、直進安定性は凄く高いのだ。

結構な車高の高さにも関わらず、コーナリング中のボディのロールはほどほどだし、挙動が乱されることもない。フレーム付きボディがゆえ、やはり走っていると時折プルプルと震えるが慣れれば気にならなくなる。とにかくすべての音、振動がゆったりとニブく、まるで西部劇の主人公になったような気分になれるのだ。

そしてこのタイタン、初代モデルの登場は驚くことに2004年。あえてラダーフレーム、そして板バネのリジットサスペンションを採用した。別にモノコックボディやスプリングが使えなかったわけじゃない。耐久性、味わい的にも“そっちの方がいい”と判断されたのだ。ところ変われば品変わる。つくづくそれを思い知らされた「NISSAN 360」なのであった。

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