ミシュランの新型スタッドレスは磨耗時の劣化を抑える新技術を搭載
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:日本ミシュランタイヤ
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:日本ミシュランタイヤ
スタッドレスは一般的にアイスバーンの性能を重視せざるを得ない事情がある。市街地の交差点では絶対に止まらないといけないが、たくさんのクルマがブレーキングで路面を磨くために、山道よりも滑りやすいアイスバーンが現れる。このミラーバーンと呼ばれるアイスバーンが事故に直結しやすいのだ。
ミラーバーンはマイナス5~0度近辺の温度なので、氷の表面は水分を持っている。この水が潤滑剤の役を果たし、タイヤと路面の摩擦力を低下させてしまう。つまり、スタッドレスタイヤは水を除去する機能が求められるのだが、X-ICE3+は「表面再生ゴム」という新コンパウンドでこの課題をクリアしてきた。
表面再生ゴムには「Mチップ」と呼ばれる微粒子が練り込まれ、磨耗が進んでも表面のMチップだけが溶けて、ゴム表面の無数の穴(氷表面の水を除去する)を長期にわたって再生するのだ。また、Mチップは表面に露出するまでは溶けないので、ブロックの剛性を高めるのにも役立っている。対摩耗性能とアイスバーン性能を両立したX-ICE3+なら、使用2~3年後にすり減った時のドライブも安心というわけだ。
後日談だが、初冬を迎えた北国の山岳ドライブで、新型「トヨタ カムリ」にX-ICE3+を履かせて走ってみたところ、ドライの高速道路ではしっかとした安定性を確認できた。個人的な経験では車両重量が重いSUVでも、ミシュランのスタッドレスは剛性感が高くて走りやすい。また、ワインディングではところどころ雪が路面を覆っていたが、ステアリングは正確に走行ラインをトレースし、FF車でも十分なトラクションが得られた。ユーザーの最大の関心事はアイスバーンと摩耗したときの性能だが、どんなクルマでも、どんな路面でもこなしてしまうマルチなスタッドレスタイヤというのが私の印象だ。
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