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新型ノートは日産初の次世代モデルとしてボディもe-POWERも一新。進化型プロパイロットも採用

新世代日産車の第1弾となる注目のモデル

11月24日、日産が「新型ノート」を発表しました。3代目ノートは全てシリーズハイブリッドのe-POWERとなり、2代目ノートでは設定のあったガソリンモデルは用意されません。一方でプラットフォームやハイブリッドシステムといったクルマの根幹部分を刷新、新しい日産ロゴを初めて採用した市販車にもなるなど、日産車が世代交代する大きな節目に開発された、気合の入ったモデルとなっています。

内装も新世代デザインに刷新。フルデジタルメーターも採用

外装デザインは来年発売が予定されている電気自動車「アリア」と共通する雰囲気で、かたまり感のあるハッチバックフォルムは先代から全長で55mm、ホイールベースで20mmコンパクトになりました。写真の4連LEDヘッドランプはOP設定で、標準装備はハロゲンヘッドランプ。タイヤサイズは上位モデルのXが16インチ、その他は15インチです。

内装の目玉は全車標準となるフルデジタルメーター。画面サイズは7インチと小ぶりなものの、9インチナビ(OP)装着車では、2つの画面が横並びで一体化される、欧州のプレミアムモデルのような先進感が漂います。小型の電制シフトも新デザインとなりました。

エンジン以外は刷新されたe-POWER、燃費の向上はやや控えめ

第2世代のe-POWERはモーターやインバーターが刷新され、トルクで10%、出力で6%向上し、システム自体も小型軽量になりました。ロードノイズが大きくなるシーンでエンジンを作動させて目立たないように発電する世界初のシステムを採用するなど、静粛性にもこだわっています。

新型ノートのWLTCモード燃費はFFモデルで29.5~28.4km/Lで、ライバルとなる「トヨタ ヤリス」のハイブリッド車(FFで34.6~35.4km/L)と比べると分が悪いものの、「ホンダ フィット」のハイブリッド車とほぼ同等、先代ノート比では4km/Lほど向上しています(JC08モードでの比較)。

4WDシステムも一新され、後輪モーターのパワーは3.5kW→50kWへと大幅に引き上げられたほか、後輪にも回生制御が追加されました。

日産の国内モデルでは初のナビ連携機能を採用

先進安全装備もクラストップレベルで充実。XにOP設定される、国内モデルでは初搭載となるナビ連携機能付きのプロパイロットは、標識検知による速度調整やカーブに応じた減速が可能になりました。また、高速道路上では停止後約30秒まで追従走行が継続します(現状は3秒)。

新型ノートの発売日は12月23日で、その後約2ヶ月遅れで4WDモデルが登場する予定。発表されたFFモデルの価格は下記のようになっています。

価格
F(FF)205万4800円
S(FF)202万9500円
X(FF)218万6800円

ガソリングレードがなくなったため販売の裾野は縮小しそうですが、クラストップレベルの運転支援装備やハイテク感のあるインパネデザインなどで、商品力は十分といったところでしょうか。試乗記やマーケットの評価にも引き続き注目です。

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