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カイエンV6、素の味は ドイツ試乗会から報告

ポルシェに乗ることの最大の意味

目下最強のライフスタイルカーであるプレミアムSUV。しかし、環境問題や原油価格の高騰などの高まりとともに、大きくて重くて燃費の悪いSUVへの逆風が強まってきたのも事実だ。しかし、ポルシェのバッジを付けている以上、もしカイエンが走りを削って燃費に振り向けたら命取りになりかねない。燃費と走りのどちらをとるかではなく、どちらも取りに行かなければ成立しないのがカイエンの宿命なのだ。

そんな難しい課題に対しする回答のひとつがハイブリッドだが、エントリーモデルのV6にも、大幅な軽量化やATの多段化、エネルギー回生システム、アイドルストップの採用といった様々なテクノロジーを与え、ポルシェらしさと時代の要請の高度な両立に果敢に挑んできた。それが新型カイエンだ。たとえばサブトランスファーの廃止についても、20%に達するATギアレシオのワイド化や進化した4WDシステムの採用によって、オフロードでのパフォーマンスを犠牲にすることなく、33kgという大幅な軽量化を実現している。

ハンドリングに関しても、911やボクスター/ケイマンのような感動的な楽しさがあるかというと答えはノーだが、2トン級のボディをこれほどシュアに走らせる技術にはポルシェの底力をひしひしと感じさせられた。

スポーツカーメーカーとして走行性能に一切の妥協をせず、その一方で燃費向上を通して社会の要請にも応える。ポルシェの戦略は実にしたたかだ。しかし、そんな小難しいことは抜きにして、一人のクルマ好きとして言わせてもらうなら、ポルシェに乗ることの最大の意味は、ポルシェという世界最高のエンジニア集団が創りあげた芸術品のようなクルマを骨の髄まで味わうことにある。そんな醍醐味を、スポーツカーでは決して手に入らない優れたユーティリティーとともに味わわせてくれるのが、新型カイエンなのだ。

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