26年発売の新型「スーパーワン」に販売店も期待大。ホンダが“小型BEVスポーツ”を市場投入する意図とは？

小型BEV「スーパーワン プロトタイプ」

情報はまだないが販売店も期待を寄せる

あるホンダの販売店担当者は、次のように話します。

「スーパーワンに関する問い合わせはまだ多くないものの、既存のホンダユーザーの一部のお客様からは関心が寄せられています。

ただ、展示されたスタイルのまま市販されるのか、発売時期がいつになるのかといった点は現時点で不透明な状況です。

ホンダのBEVラインナップはまだ限られているため、スーパーワンの登場によって選択肢が増え、より多くのお客様が検討しやすくなると思われます。

実際、2025年9月に軽乗用車の『N-ONE e:』が発売され、販売台数自体はまだ多くないものの、補助金制度の影響や家庭での太陽光発電の導入をきっかけにBEVを検討する層が増えていると感じています。

スペックや価格は未定ながら、スーパーワンはN-ONE e:（269万9400円〜）よりやや高い価格帯になる見込みです。理由としては、N-ONE e:よりワイドなボディとなり、専用開発の『ブーストモード』など装備内容がより充実する点が挙げられています。

航続距離も公表されていないものの、N-ONE e:の295km（WLTCモード）を踏まえると、同程度の航続距離になると予想されています。

BEVはこれまでセカンドカーとして選ばれるケースが多いものの、300km前後の航続距離があれば、特に軽自動車をメインとして使用しているお客様にとって、スーパーワンはメインカーとしても検討しやすくなると思います」