トヨタ ヴォクシーは家族グルマとして悪くない選択だが割とヘビーな欠点が気になる
掲載 更新 carview! 文:伊達軍曹/写真:編集部 7
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とはいえ筆者はここまで「悪くない選択」という表現を2回使い、一度も「良い選択」とは言っていない。その理由は、ヴォクシーおよびその兄弟車にはACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)が設定されていないという、割とヘビーな欠点があるからだ。
運転そのものを楽しむタイプの車であれば「ワシは全車速追従のACCなんていらん!」という考え方もあるだろう。だがヴォクシーあるいはこの種のミニバンは、そういった類の車ではない。
率直に言ってどうでもいい交通局面では、なるべく機械任せにしてラクをしたい類の車だ。そしてラクをする分だけ、車内で家族とのコミュニケーションに注力したり(もちろん安全に留意しながらではあるが)、目的地に到着してからフルパワーで遊べるようにしたいものである。
しかし残念ながらヴォクシー3兄弟に「今や必須」と言える全車速追従機能付きのACCは設定されておらず、あるのは「今や古くさい」と言える定速クルーズコントロールだけ。
これは2019年のミニバンとしては重大なウイークポイントであり、筆者個人としてはACCなしのミニバンなど選択肢にすら入らない。
もしもミニバンを買う必要に迫られたとしたら、おそらく日産セレナe-POWERまたはホンダ ステップワゴン スパーダを選ぶだろう。その2車であれば、ヴォクシー ハイブリッドとおおむね似たようなプライスで、おおむね似たような走りでありながら(いや、セレナe-POWERはけっこうイイ)、ACCが用意されているからだ。
だが、もしもあなたが「いや、やっぱりトヨタはいろいろ安心だから」という理由でヴォクシーを買いたいというのであれば、あえて止めるつもりもない。トヨタ ヴォクシー HYBRID ZSとは、そういう車だ。
全日本国民車評議会(通称:国民車会議)議長としての勝手な評価まとめは以下のとおりである。
【トヨタ ヴォクシー HYBRID ZS(7人乗り/FF)=328万6440円】
・車両価格:★★☆☆☆(ちょっと高い)
・気持ちよく走れる度:★★★☆☆(まあ普通)
・燃費:★★★☆☆(まずまず)
・積載性:★★★☆☆(クラス標準)
・おしゃれ度(外観):★★☆☆☆(好みによる)
・おしゃれ度(内装):★★☆☆☆(好みによる)
・総合国民車度:★★☆☆☆
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