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【なぜスズキは作らない?】かつて存在した「ジムニーピックアップ」が商品化されない本当の理由。技術的ハードルと“ジムニーらしさ”の限界とは

【なぜスズキは作らない?】かつて存在した「ジムニーピックアップ」が商品化されない本当の理由。技術的ハードルと“ジムニーらしさ”の限界とは

ジムニー・ピックアップトラック 予想CG「画像:APOLLO NEWS SERVICE」

スズキのチーフエンジニアが断言。「計画はなく、需要もそこまで高くない」

その理由を明らかにしたのは、スズキのチーフエンジニア佐々木 隆光(以下、佐々木CE)です。佐々木CEは「ジャパンモビリティショー2025」にて海外メディアに対し、ジムニーベースのピックアップトラックの開発は現在計画されておらず、正式に検討もしていないと断言しました。

佐々木CEは「需要はそれほど高くない」という意外な理由を挙げています。さらに、需要の問題に加えて、技術的な課題も大きいといいます。

「ジムニートラックを作るとなると、非常に耐久性の高いものにしなければなりませんが、それは非常に難しい」と佐々木CEは説明。荷台に多くの重量を載せるには、ラダーフレーム後方の剛性を相当高める必要があり、現行プラットフォームのままでは実現が困難なのだといいます。

また、仮にシャシーを強化して積載能力を高めたとしても、ジムニーシエラ/ノマドに搭載されている 1.5L自然吸気エンジン(最高出力102ps/最大トルク130Nm) ではパワー不足となるため、より大きなエンジンが求められます。

しかし、佐々木CEによれば「このモデルはボディとエンジンのバランスにこだわっているので、大排気量エンジンは考えていない」とのことで、パワートレインの大型化はコンセプトから外れるため不採用とのことです。

また、数年前には欧州向けにジムニーBEV(電気自動車)の計画が一時浮上したものの、2024年後半には頓挫しました。スズキの鈴木 俊宏社長が「電動化による重量増がジムニー本来の走破性を損なう可能性がある」と認め、開発の方向性が修正されたためです。

ジムニーは“軽量・コンパクト・走破性”という絶妙なバランスで成り立っており、これがピックアップ化や電動化を難しくしていると言えます。

(次のページに続く)

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