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レトロなミニをEV化、BMWがクラシック ミニ エレクトリックを披露

独BMWは3月28日に開幕したニューヨーク国際自動車ショーにおいて、MINIブランドからオリジナルミニをベースとしたEVコンセプト「クラシック ミニ エレクトリック」を出展した。

レトロフューチャーなデザインとゴーカートフィーリングと評される独特の乗り味で2001年の登場以来、各国で高い人気を誇るMINI。言うまでもなく、そのオリジナルは名技術者アレック・イシゴニスの手により設計され、1959年に発表された「ミニ」だ。コンパクトなボディに乗員4人が過ごせるスペースを過不足なく確保したパッケージングと、キュートなスタイリングは時代を超えて愛され、2000年まで40年以上にわたり生産され続けた。特に日本での人気は高く、末期には世界で最大の市場となっていたほどだ。

このオリジナルミニをEVへコンバートしたクラシック ミニ エレクトリックは、注意深くレストアされたミニ・クーパーをベースに、パワーユニットをモーターへ置き換えたスペシャルモデル。そのエクステリアは、クラシカルなレッドとホワイトのコントラストペイントが魅力的だが、よく見ればEVであることを示すロゴがブランドエンブレムやホイールハブを飾っており、このモデルがただのクラッシックカーではないことを示している。

実は、レトロなイメージと裏腹にMINIブランドにおける電動化への取り組みは早く、既に2008年には先代モデルをベースとしたEVの「MINI E」が600台生産され、公道テストを行っている。また、現行モデルにはプラグインハイブリッドが設定され、オリジナルの発表からちょうど60年後の2019年には、初の市販EVモデルもアンヴェールされる予定だ。

クラシック ミニ エレクトリックに込められたメッセージは「未来への懐古」。築き上げたヘリテージを活かしつつ、積極的に未来へ踏み出すMINIブランドに死角はなさそうだ。

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