世界公開されたランボの頂点モデル「レヴエルト」の“超絶メカぶり”1分まとめ
掲載 carview! 文:編集部/写真:ランボルギーニ・ジャパン 102
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3月30日、頂点モデル「アヴェンタドール」の後継で、ランボルギーニ初のPHEVモデルとなる「レヴエルト(Revuelto)」が世界初公開されました! レヴエルトで検索するとスペイン語で「かき混ぜた」などと出ますが、ランボのネーミングの伝統に則って、1800年代後半に名をはせた闘牛の名前にもちなんでいるのはご想像の通りです。
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ランボの次世代フラッグシップだけに、ぶっ飛びメカや斜め上のテクノロジーには事欠きません。ボディからざっと見ていくと、オートクレーブで焼き上げる自慢のカーボンバスタブをコアとするボディは今回、フロントセクションも100%カーボン(CFRP)製になり、残る大物でカーボンが使用されていないのは、強化アルミ製のリアサブフレームのみとなりました。
パワートレーンはブロックやピストンまで新調された6.5L V12自然吸気エンジン(825hp/720Nm)と、同社初のV12用8速湿式DCTに、3基(前2/後1)のモーターを組み合わせたユニークなプラグインハイブリッドシステム。もはや先代アヴェンタドールの面影はなさそうです。
そのスペックも、システム最高出力は1015hp、0-100km/h加速は2.5秒、最高速度は350km/hとものすごい数字が並びます。ドライビングモードはシティ/ストラーダ/スポルト/コルサに加えて、ハイブリッドならではのリチャージ/ハイブリッド/パフォーマンスが加えられています。
油冷される2基のフロントモーターは、インバーターやトランスアクスル(トランスミッションやデフギア)なども一体化したいわゆる“eアクスル”で、それぞれ150ps/350Nmを発生。もちろん電動トルクベクタリングが可能で、後輪操舵システムとも協調制御されます。前後モーターのみの電動4WD走行も可能なほか、リバースギアの代わりにフロントモーター(状況によってリアも)でバックするのも面白い点でしょう。
また、アヴェンタドールまではセンタートンネルにあったトランスミッションはエンジン後方に横置きされ、センタートンネル下には代わりにバッテリーバックを配置。さらにリアモーター(150ps/150Nm)はエンジンとトランスミッションの間ではなく、トランスミッションのサイドシャフトに組み込まれる点もユニークです。
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ただし、センタートンネルに配置されるバッテリーパックの容量(3.8kWh)からも想像できるように、純粋なEV航続距離はフル充電状態でも10km程度(最高出力も180hpに制限)と限定的なものになっています。
こうしたパッケージの努力によって、レヴエルトは前44:後56(アヴェンタドールは43:57)というより理想的な重量配分と低重心、コンパクトなホイールベースを実現しているとのこと。
純正採用される専用開発タイヤはブリヂストンのポテンザスポーツというのもささやかなトピック。
前265/35ZRF20・後345/30ZRF21もしくは前265/30ZRF21・後355/25ZRF22の2種類のランフラットの組み合わせが設定され、冬季用にブリザックLM005、パフォーマンス走行用にチューブレス版ポテンザも別途用意されているというのは、日本のオーナー予備軍を微妙に萌えさせてくれるかもしれません。
同じく足元では10ピストン(!)のフロントキャリパーをもつカーボンセラミックブレーキ、外観では3段可変式の電動リアウイングなど、数々の空力ギミックも見どころとなっています。
細部に至るまで気合がみなぎるのは、Y字のシグネチャーライトや大胆な空力構造を採用した外装や、次世代ステアリングや助手席モニターを採用した内装も同様。
ただしデザインのインパクトに関しては、直近のエンジンモデルも十分に刺激的で、キープコンセプトに近い印象を持ったユーザーもいるかもしれません。電動化や自動化の技術革新が日々塗り替えられる今の時代に、先代アヴェンタドールのように10年もつデザインとなるのかは、いったん保留というところでしょうか?
最後に価格は未定ながら、アヴェンタドールの最終モデルが6000万円台後半だったことを思うと、PHEV化や昨今の物価上昇も手伝って、スタート価格で8000万円台は大いにあり得るのではないでしょうか。すでに海外では1億円超えの予想も出ているようで、日本発売のニュースからも目が離せません!
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