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Z4 マイナーチェンジ版 本国ドイツで試乗!

痛快なエンジンサウンドと走る

エンジンは従来型のままだが、最高出力は340psに達するだけにアクセルを踏み込んだときには強烈な刺激が得られる。他のBMW各モデルが積む直列6気筒はシングル・ターボを組み合わせているが、Z4のエンジンだけはツイン・ターボを採用するだけのことはある。7000rpmに達するまでパワーがギッシリと詰まり、“クォーン”という感じの快音を響かせながら高回転域まで一気に吹け上がる。

しかも、ダブルクラッチ式の7速DCTをマニュアル操作すると、ステアリング裏側のパドルを指先で弾いた瞬間にエンジンが“ババッ”という感じの破裂音を響かせる。アクセルを戻したときには“ボボボッ”という感じの脈動音が聞こえてくるだけに、走りの気分が自ずと盛り上がる。

高回転域だけではなく、中回転域の刺激も強烈だ。sDrive35iが積むエンジンをベースに吸気系に手を加え専用設計のエキゾースト・システムを採用することで、最大トルクは45.9kgmを獲得。この数値は、4リッターのV型8気筒エンジンを搭載するM3の40.8kgmを超えている。さらにアクセルを踏み続けると、ターボの過給圧を一時的に上昇させるオーバーブースト機能が働いてトルクは51.0kgmに達し、アウトバーンでも周囲のクルマを置き去りにする加速を示した。

なお、日本市場におけるZ4の主力モデルは「sDrive20i(499万円)」となる。最高出力は184psと控えめに思えるが、最大トルクはsDrive23iの25.5kgmを超える27.5kgm得ているので、日本の速域であれば気持ちのいい走りを楽しむことができる。また、4気筒エンジンを搭載することによりフロント回りの荷重が減っているので、操縦性の軽快さも実感できる。ちなみにsDrive20iはLCI前のモデルと比べ、エアコンをマニュアル式からオート式にするなど装備を充実させているにもかかわらず、価格が据え置かれたことも注目ポイントとなる。

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