新型フライングスパー、乗り心地が変わった!
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:小林 俊樹
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:小林 俊樹
しかもフライングスパー、とても静かなクルマでもある。例えばメーターの100km/hはDレンジ8速で1300rpmという低回転にすぎないから、高速車線の流れに乗って走っている限りエンジン音はほとんど耳につかず、さらにロードノイズやボディの風切り音もよくコントロールされているので、東関道のクルージングは快適そのものだといっていい。
その一方で、322km/hの最高速は日本の路上では非現実的としても、前が空いたのを機にスロットルを深く踏み込んでみると、フライングスパーは即座に別の側面を垣間見せる。ZF製8段ATが素早くキックダウンされると同時に、6.2リッターW12がくぐもった唸りを発して回転を上げ、車重2.5トンの巨体を天空の彼方へと蹴り上げていくのだ。ここは日本なので積極的に薦めはしないが、ヨーロッパ便ファーストクラスのフライト時間が迫っている時などには、そういう奥の手を使う方法もあるかも、とは思う(笑)。
では、ショーファードリブンで使われることも意識しているという新型フライングスパー、後席の居心地はいかなるものか? ベントレージャパンは今回、僕らにそれを体験させるべく、運転手付きでリアシートを味わうセクションを用意していた。さてその後席、ロングホイールベース仕様のリムジンではないので、レッグルームは悠々と脚を組めるほど広大ではないが、シートのサイズや周辺の空間はまったくもって充分だといえる。
もちろん乗り心地も快適至極だが、ひとつ気になったのは、すぐ後ろで上下動する後輪が舗装の継ぎ目などを通過するときにボディに伝わってくるやや硬質な音と振動、いわゆるハーシュネスである。試乗車がオプションの21インチタイヤを履いていたのも、その一因だろうと推測できる。だから、もしも後席に乗るチャンスも少なくないと想定できるなら、標準の19インチタイヤを選択するといいだろう。しかしそれは、可変サスペンションを最弱の状態にセットすると明らかに弱く感じられたから、後席に乗ったらドライバーに、「サスペンションは最弱の1でいって!」とリクエストするといいと思う。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
被災3年…ついに架設スタート! 阿武隈川を渡る国道399号“軽くなる”新しい橋の姿は?
“ランクル250”をハードコアにカスタマイズ!? オフロードチューニングのスペシャリストが最新コンプリートカー「AT37」を発表!
FDJ2がMIDホイール一色に! 公式ワンメイク化でドリフトシーンに新時代到来!!…大阪オートメッセ2025
【特集】レッドブルの非情なドライバー育成……しかし彼ら以上にドライバー育成に注力してきた存在はゼロ
前の車との「車間距離」めちゃ大事! でも運転中「どうやって」測る!? 「高速」や「一般道」で適切な車間を取る方法とは
まるでリアルRPG!? 目指せ鈴鹿8耐優勝! レーシングライダー石塚健が新チーム立ち上げを発表
デジタル装備が進化、走行性能もアップ!フリークも納得した新型「ゴルフ8.5 GTI」の高い実力
【MotoGP】ホンダは思ったより大丈夫? アプリリアから加入のアルベシアーノ「革命は必要ない」
「これが普段使い!?」メルセデスAMG A35が“異次元”サウンドマシンに進化 Pro Shop インストール・レビュー by レジェーラ 後編
スーパーフォーミュラの改革は話題づくりだけじゃない。さらなる発展に不可欠な“制度整備”……ハンドボールリーグ元事務局長が荒地を耕す
スバル新型「S210」登場! 計算された“300馬力”の意図は? めちゃ速いのに室内が超快適なワケとは? 「“スゴい”スポーツセダン」についてSTI本部長に聞いてみた!
今や“シールドあり”が主流!? 「オフロードヘルメット」とは?
【あなたはどっち?】クルマの購入は計画的に! 買うなら「ローン」か「一括」か問題を考える
クルマ好き男性にそっと教えてあげたい。同乗女性からの“格付け”をガタ落ちさせる「ヤバい仕草」4選
【すでに販売枠終了の噂】新型「GRカローラ」日本初公開。台数制限ナシでもまた買えないのか…?
【アルヴェルオーナー必見】「レグノ」の新作「タイプRV」は、後席の快適性爆上がり+運転も楽しめるタイヤだった
【高性能なだけではダメ?】新型GRカローラが先輩GRヤリスを超える“伝説の名車”に育つ鍵はナラティブ(物語)にあり
【今さら聞けない】車好きが得意げに語る「FF・FR」って何ソレ? 雪道で四駆が強い理由も解説
GRスープラ“最終仕様”日本初公開に「カッコいい」「生産終了が惜しい」の声…300台限定で今春投入
【本当はどうなの?】再々販「ランクル70」オーナー評価…燃費、盗難など「不便」は当り前。MT待望論も
【BEV戦略は撤回】ボルボの頂点「XC90」が末期でも大幅改良の背景。BEVより注目度も高そう
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!