日産「ノート」 おすすめグレードは“X”一択だが乗り心地は要確認。プロパイロットが悩みどころ
掲載 carview! 文:伊達軍曹/写真:日産自動車 105
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安全装備に関しては、インテリジェントエマージェンシーブレーキや踏み間違い防止アシスト、前方衝突予測警報、フロント&バックソナーなどの「近年の常識」といえるものは全車標準装備。ただし日産自慢の運転支援システム「プロパイロット」はメーカーオプションで、なおかつさまざまなオプション装備と組み合わされたセットオプションとして、最上級グレードである「X」または「X FOUR」にしか装着することしかできません。
その際のセットオプション価格は44万2200円(税込み)となかなか高額ですので、「プロパイロットを付けるかどうか」というのは、現行型のノートを買う際の悩みどころです。結論としては、高速道路を使う機会が多い人はプロパイロットありのほうがいいと思いますし、高速道路をあまり利用しない予定の人は、なくても特に問題はないでしょう。
そして現行型の日産 ノートは、「走り」もまた非常に上質です。
先代に使われていた車台は主に新興国向けに作られたものでしたが、今度の車台は日本やヨーロッパなどの自動車成熟国向け。走行中は不快なノイズや振動、突き上げなどに閉口することはほとんどなく、ヨーロッパの同クラス車に勝るとも劣らぬ乗り味を堪能することができます。
また走行中の現行型日産 ノートは「とっても静かな車」でもあります。
遮音自体にかなり力が入れられていることに加え、世界初の技術であるという「路面検知によりロードノイズの状況を把握し、エンジンを制御する技術」が効いているのです。
これは要するに、車輪に仕込まれたセンサーが路面状況をキャッチし、「今、荒れたところを走っているな? いうことはロードノイズがデカいから、エンジンをかけてもバレにくいから今がチャンス!」と判断し、荒れた路面のゾーンで積極的にエンジンを始動させ、ロードノイズの中にエンジン音を隠しながらバッテリーを充電する。その結果として、滑らかな路面=ロードノイズが小さい局面では、エンジンの作動頻度が低くなる――というからくりです。このため、現行型ノートの車内では走行中も、乗員同士が普通に小声で会話できます。
ただ、全体としてスポーティな味付けであるせいか(比較的速い速度で走ることを想定しているせいか)、舗装が悪い箇所では微振動や突き上げ感がやや気になります。このあたりは人それぞれ感じ方が異なる部分ですので、各自でご試乗のうえ確認してみることをおすすめします。
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