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東京モーターショーほど多様性に富んだショーは無い ~清水和夫はこう見た~

若者がふたたびクルマに興味を持ちはじめた?

なかなか世界のメディアから相手にされない日本のモーターショー。今年こそはと関係者は期待したが、プレスデイ初日、海外メディアの数は激減していた。取材する我々はゆっくりと取材できるので都合が良いのだが、主催者は心配だろう。

だが、一般公開日になると心配は吹き飛んだ。説明員として会場に立つ知り合いの広報マンは、若い人がたくさん来場して、「クルマの性能やデザインに関する質問が多いんですよ」と嬉しい悲鳴をあげているではないか。そこで東京モーターショーをまだ見ていない人に向けて、今回は私なりの見どころと感想を駆け足で紹介していこう。

まず、9月のフランクフルトモーターショーと今回の東京モーターショーの間に、VWのディーゼル不正問題が起きた。その影響をもろに受けたのがVWブースだ。謝罪から始まった異例のプレス・カンファレンスが印象に残る。VWとアウディは当初計画していたディーゼル車を展示せず、ガソリン車とPHEVなどの電動駆動に特化したモデルをラインアップした。

一方、同じドイツ勢でもメルセデス・ベンツBMWは高級車ディーゼル車を積極的に展示し、フランスのプジョーや、イギリスのジャガーもディーゼル車を2016年から日本で市販すると発表した。

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