モダンに変身マスタング&フォーカスにも先乗り
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:中野 英幸
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:中野 英幸
さっそく富士スピードウェイのショートサーキットを使ってちょいと走りを試してみたのだが、相変わらず独特のアメリカンテイスト。正直、国産スポーツやドイツ系のそれのようなカッチリさはない。だが、鷹揚な走りの中にも確実にFR車らしいステアリングフィールが感じ取れ、ほどよくカジュアルに楽しく走れる。
特にオープンルーフの「V8 GT コンバーチブル プレミアム」は独自のドドドド…♪と滝のようにあふれ出るV8サウンドと相まり、国産のトヨタ86やホンダのR系の厳密さとは別世界のスポーティさ。
それと今回新しく備わったメーター内ディスプレイにいわゆる「Gメーター」というか、2次元の加速度表示が付いた。これは既にポルシェなどでも一部商品化されている最新スポーツドライブアイテムで、結構面白い。
ちなみにハンドリングのシャープさは、同じ5リッターV8を積む「V8 GT クーペ プレミアム」、309psの3.7リッターV6を積む「V6 クーペ プレミアム」の3台で比べると、実はリーズナブルなV6モデルが一番鋭い。フロントノーズが最も軽いからで、体感的な加速力もスペックで見るより遜色はない。
だからサーキットで走る分には、V6で十分とも思ったが、やはり一般道を走ってみるとあのV8サウンドが捨てがたいんだよね。実際、最も売れるのはV8 GT クーペだそうで、この手は伝統の様式が一番重要なのだ。
巨人、大鵬、卵焼き…じゃないけど、マスタングと言えばワイルドなマッチョスタイルにV8サウンド。日本でも年間100台は確実に売れるクルマであり、そこはとらやの羊羹のような「ほどよくアップデートされた期待通りの味」が重要。そう考えると一番いいのはやっぱV8 GT クーペになるのかな? 個人的にはコンバーチブルが好きですけどね。少しお値段高目だけど(笑)。
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