MINIファミリーにディーゼル追加。くせになる“味”
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:中野 英幸
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:中野 英幸
今回はクロスオーバーとペースマンのマイナーチェンジに合わせてクリーン・ディーゼルエンジンが追加設定された。よってまずは、MINIファンの為にも、全般的な進化内容にも触れておこう。
とは言っても劇的な進化ではなく洗練の進化が施され、外装ではラジエターグリルのデザイン変更やフォグランプのLED化。内装ではセンターメーター文字盤が白から黒になったことなどが挙げられる。正直に言うと、それらはカスタマイズ率の高いMINIからすると気が付かない方が多いレベルであり、なるべく早い時期に今年の4月にシャーシから全てが一新された新型MINIに採用されるイルミネーションが充実した内装が欲しいところだ。
さて注目のディーゼルだが、まずはクロスオーバー。これぞ「本命であり主役!」、そう思えるほどクロスオーバーのキャラクターにディーゼルの特性が合っているのが印象的。ディーゼルは一発の爆発力が大きいので、得られる力も大きい。だからこそ、走り出しからとても力強く、アクセルを少し踏み込むだけで、低回転を維持しながらスムーズに速度が上がる。
しかも多少の上り坂なら力があるので速度の落ちが少ないし、もちろん急坂をストレスなく登る絶対的な力もある。その様はまるで、大排気量のガソリンエンジンがその余裕の力で低回転を維持しつつ、ジェントルにスムーズに上質に加速する感覚に似ている。まさに、エンジンがうなる感覚とは無縁の、頼もしさを感じるとともに、高級クロスオーバーに乗っている感覚にもなるわけだ。
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