スバル「BRZ」 グレード選びより「MTかATか」が悩ましいかもしれない
掲載 carview! 文:伊達軍曹/写真:SUBARU 124
掲載 carview! 文:伊達軍曹/写真:SUBARU 124
現在販売されているBRZのグレードラインナップとそれぞれの価格は下記のとおりです。
R(6速MT)|308万円
R(6速AT)|324万5000円
S(6速MT)|326万7000円
S(6速AT)|343万2000円
見てのとおり「標準グレードのR」と「上級グレードのS」の2種類というシンプルなグレード構成で、それぞれにMT車とAT車が用意されています。RとSの違いはおおむね下記のとおりとお考えください。
・Rのホイール径は17インチで、Sは18インチ
・Sはハイパフォーマンスタイヤ(ミシュラン パイロットスポーツ4)を履く
・Rは6スピーカー、Sは8スピーカー
・Rのシート表皮はファブリック、Sはウルトラスエード/本革
・Rはシートヒーターなし(オプション装着も不可)
・その他のこまごまとした加飾など
上記のとおりRとSの装備内容にさほど大きな違いはなく、基本的な装備はベースグレードのRであっても普通に充実しています。そのうえで「18インチのハイパフォーマンスタイヤ」や「ウルトラスエード/本革のコンビシート」などに魅力を覚えるのであれば、上級グレードのSを選ぶといいでしょう。
しかし「最高出力235psのスポーツカーにハイパフォーマンスすぎるタイヤは不要」という見方もあります。またシートのセンターに派手な赤いラインが入っているSのコンビシートより、赤いステッチが入っているだけとなるRのファブリックシートのほうが「シンプルで好ましい」と感じる人も多いかもしれません。
もちろんこのあたりは好き好きの問題ですの断言はできませんが、「普通に考えればRで十分」とは言えるでしょう。
それよりも問題なのは「6速MTにするか、6速ATを選ぶか?」というトランスミッションの問題かもしれません。
これも根本的なことを言ってしまえば好き好きの問題であり、「自分は絶対にマニュアルトランスミッションじゃないと嫌なのだ!」という人は、もちろんそのまま6速MTのRまたはSをお選びになればいいと思います。
しかしそこまで「絶対にMT!」とは思っていない人には、6速ATのRまたはSがおすすめとなります。
プリクラッシュブレーキや全車速対応アダプティブクルーズコントロールなどの基本機能に絞られたタイプではありますが、AT車であればいちおう「アイサイト」が付いているからというのが、まずはおすすめする理由のひとつ。
そしてもうひとつの理由は、BRZのATは「SPORT」モードにすれば減速Gに応じて積極的にダウンシフトを行ってくれますので、昔のAT車と違って「公道でのスポーティな走りも十分楽しめる車」に仕上がっているからです。
もちろんそれでもダイレクト感などは当然MT車のほうが上ですが、「スポーツ走行」ではなく「スポーティな走行」を楽しみたいのであれば、6速ATでも十分なことは間違いありません。
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