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新型カングー先行試乗! 文化を味わうフランス旅

可愛らしさは無くなったが…

今回、私がパリで借り出したのは上級グレードの「カングー1.6 16V」。最高出力106PSの1・6リッター直4DOHCエンジンに、5速MTを組み合わせたもので、現地価格はわずか1万7950ユーロ。インテリアもプラスティックむき出しで素っ気ないが、実はカングーにはさらに出力の小さな75PSの1.2リッター車があり、コイツが1万1550ユーロ。もっと言うと業務用にリアサイドウインドウを鉄板にし、リアシートも取っ払った『express』グレードすらあるわけでこちらは一番安いのでなんと1万700ユーロ。つまり、これでも立派な乗用の高級グレードというわけだ。

そして今回のフルモデルチェンジのキモはボディの拡大に尽きる。ベースとして新たに日産と共同開発したCプラットフォームを使い、全長×全幅×全高が4212×1829×1839mm、ホイールベースが2697mmに拡大。長さで177mm、幅で164mm、高さで29mm、ホイールベースで97mmも伸びてるわけで特に気になるのは幅の拡大。実際、道の狭い日本では、5ナンバーボディから完全3ナンバーボディになってしまうわけで、非常に厳しい。ここが日本のカングーファンの一番の争点だろう。

しかし、聞けばヨーロッパでは、幅より長さに対する要求が厳しく、あれほど道の狭いパリで多く使われているにも関わらず、批判的意見は少ないとか。というのもヨーロッパの商用車は、生活資材や荷物を載せる木枠の『パレット』の積載要望が高く、新型はソイツをそっくりそのまま載せられるのだ。

要するに日本ではフルサイズのゴルフバッグが何個積めるかがクルマの荷物積載能力の大きな指針になるが、ヨーロッパ、特に商用車の場合は『パレット』がどう積めるかが問題になる。これぞまさに文化の違いというわけだ。

その分、正直日本人の私からすると、見た目が膨らみすぎて、可愛らしさをやや失った上、好き好きだがヘッドライト・デザインもややトンガリ過ぎておっとりさもなくなった。乗ってもダッシュボードの横の広さは想像以上で、バスっぽい感じ。

とはいえ、相変わらず“ネコバス”のような全体のフォルムはまごう事なきカングーだし、左右のリアスライドドアも相変わらず実用的かつカングーらしくて良かった。

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