アルピーヌA110は低グリップの専用タイヤを履くドリフトマシーンだった
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:菊池 貴之
まずは一般道での試乗だ。ハッキリ先に言おう。ワインディングをハイペースで飛ばすことに快感や楽しさを見いだしているドライバーは試乗して確かめた方がいい。僕は少し乗りづらさや不安感を得る要素があった。
走行ペース順に述べると、街中では予想以上に走りやすく、そして楽しい。スタートなどはDCT特有のギクシャク感が多少あるのだが、クルマとの一体感や動きのよさ、サウンドなど様々な刺激があふれており、スタートのギクシャクが自然と気にならなくなる。
乗り心地も、ミッドシップで特別なクルマという認識があるためか、逆に快適だと思えてしまう。特に足回りがしなやかなのが効いている。スポーティにドライブした際など大きく足周りがストロークしたときに、さらに減衰力が高まり踏ん張り感を発揮するダブルダンパー式を採用しており、街中などの穏やかな入力では減衰力が抑えられとてもしなやか。ボディの見切りも良く、狭い道も気兼ねなく走れて、しかもフロントの地上高なども十分あるので、この手のクルマにしては気をつかわず走れる。
ワインディングをのんびりと走る分には、これまたとても良い。エンジンもアクセル操作にダイレクトだし、吹け上がりも良く、排気音は後方からダイレクトに入ってくるし、シャーシ性能が高いので不安感無くアクセルを踏みこめるのも気持ちいい。しかも、ダブルウィッシュボーンと重量バランスが影響しているのか、素早いハンドル操作から穏やかな操作までクルマ全体にハンドルがガッチリと繋がっているようなダイレクト感があり、自由自在感も高い。
その気持ちよさに酔いしれるように徐々にペースを上げていくと、ちょっと不安を感じる動きが出てくる。旋回しながら路面のうねりを体で感じられるような、かなり高めの走行ペースだ。軽量がアダになり、クルマ全体が路面のうねりによって跳ね上げられてグリップ感がフッと抜ける感覚がある。実際はまだグリップしているので横滑り防止装置は働かないが、ミッドシップ車の減衰力が低めのしなやかに動く足で路面からあおられた時は感覚として怖い。アクセルを踏んでそのフワッと感を抑えようにも、クルマごと跳ね上げられているので、効果も出ない。
柔らかい足は好きな方だが、流石にこの足でサーキットは大丈夫か? と思った。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
BMW次期『1シリーズ』 3年以内に発表か エントリーモデルの存在を重要視
新連載【トムス吉武エンジニア/レースの分岐点】変化するウエット路面にどう対応するか。開幕ウイナー1号車の戦略
トヨタ、バイオメタン燃料で走る『ハイラックス』初公開へ
ワールド・カー・オブ・ザ・イヤーは2年連続で韓国のKIA! 世界的な中韓の躍進にどうする日本車!!
サスペンションのチューニングで走りが劇的に進化!「マツダCX-60」
夜間やトンネルで「サンキュー」どうする? 暗い道路で対向車に「感謝」上手く伝える「4つの方法」を考えてみた
A.マルケス「兄がクラッシュした時に最高のチャンスだと思った」MotoGP参戦94戦目での初勝利に歓喜/第5戦スペインGP
スーパーカブに新アイデア! ブレーキペダルひとつで後輪ブレーキとパーキングブレーキを兼ねる構造の特許
ボルボ、中国製車両に対する関税を回避へ、ベルギー工場でEV『EX30』生産開始
あれだけ車種があるトヨタなのに絶滅状態! いまとなっちゃ貴重なトヨタのオープンモデルを振り返ってみた
レーシングブルズ復帰直後のローソンは「悲しみ困惑していた」とチームCEO。今後は目先の結果より進歩を優先
マクラーレン2年目の佐藤万璃音。ハイパーカーでのWEC参戦は「もちろん希望。交渉していくつもり」
【意外とアリかも…?】“BEV版のGR86”こと「bZ86」を大胆予想。実現の可能性と想定スペックは?
【同じクラウン】でも全く異なるキャラと味。「スポーツ」と「エステート」を選ぶ上で押さえておきたい点はココ
【衝撃】「シエンタ」よりも売れる「アルヴェル」。高額なのに爆売れするカラクリは“残クレ”だけじゃない!?
【10月9日公開】フェラーリ初のEV、車名は「エレトリカ」で決定か。後部に備わる謎のマフラーの正体とは!?
「カローラクロス」改良でタイ仕様顔に、GRスポーツも投入。上位グレードはやや値上げへ
【箱型ボルボ復活?】電動ブランド「ポールスター」が高性能モデルを開発中。その予想CGがカッコいい
【2026年に登場か】“ハードコア愛好家向け”のアストン「DB12 AMR」をニュルで捕捉 5.2L V12エンジンを搭載か
アメ車が日本で売れないのは“非関税障壁”のせいじゃない! トランプと米メーカーがやるべきただ1つのこと
【いいの?】「エクストレイルPHEV」の正体は「アウトランダー」そのもの説。奇策か迷走か…そこが問題だ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!