アルピーヌA110は低グリップの専用タイヤを履くドリフトマシーンだった
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:菊池 貴之
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ちなみにここからは予想。このPS4、綺麗に接地しているのでタイヤ摩耗は遅いだろうが、交換する際はアルピーヌ純正マーク付きを選びたい。おそらくグリップレベルの高い市販のPS4を履くと、旋回スピードは高まるが、ミッドシップ特有の限界が来たら突然放り出されるような、冷や汗をかくバランスになるはず。
どのクルマもグリップレベルを上げるとクイックになるわけではない。先に述べたA110特有の足回りが関係している。例えば富士ショートコースにあるジャンピングスポットでは、やはりクルマごと跳ね上げられるが、速度が高いとストロークした先で、減衰力が高まるダブルダンパーのメリットを使えるのでワインディングのような不安感は皆無だった。それでも、グリップレベルを高めるとおそらくまた減衰力が負け出すだろう。
先日パリモーターショーでGT4モデルも姿を現し、いずれアフターパーツなどで、乗り心地やしなやかさは多少犠牲になるだろうが、グリップ力の高いタイヤを履きこなす強化した足周りを与えられたモデルも登場しそうだが…。
カタログモデルで登場したA110は「感覚を大事に仕上げた!」という言葉が示すとおり、絶妙なバランスで仕上げられたドライビングプレジャーあふれるミッドシップモデルだ。
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