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新型BMW X2にはSUVとハッチバックの間という新しい走りの価値観がある

注目はSUVらしさが強調された「MスポーツX」

それにしてもBMWのデザインは面白い。一見、これまでのモデルと大きく変わらなくても、ディテールは確実に以前とは違う造形とされる。例えばキドニーグリルは最近のどのモデルにも用いられていないハニカム形状かつボリューム感のあるデザインになっている。また、リアのコンビランプも内側に行くにしたがって、ボディパネルに輪郭を与える処理をするなど、これも今までにない手法が与えられる。

インテリアはダッシュボード上部にタブレットを埋め込んだようなデザインのモニターや、少しドライバー側を向くように生えるシフトレバーなどは、これまでのテイストを受け継ぐ。一方、メーターはリングこそ残っているもののカラー液晶に置き換えられたX3譲りのものとなるなど、次世代のエレメントも盛り込まれている。

X2のエンジン・ラインナップは多数用意されるが、日本に導入されるのは2.0Lの直列4気筒ガソリンターボで、出力違いの18iと20iの2種類の予定だ。駆動方式はsDrive(FF)と、xDrive(4WD)の2種類が用意される。

グレードはノーマル、Mスポーツ、MスポーツXの3種類。「Mスポーツ」は専用のバンパーや大径ホイールが与えられるが「MスポーツX」ではさらに、フロントバンパーの開口部やホイールアーチ、サイドシル、リアバンパー下などにマットグレーに塗られたパーツが与えられ、一層SUV的な雰囲気になっている。X2のキャラクターを象徴するのはこのMスポーツXだろう。ハッチバックを思わせつつも、下半身にSUVらしい主張がある。

試乗車は2.0Lの直列4気筒ディーゼルを搭載した「xDrive20d MスポーツX」のみで、日本導入予定のガソリンエンジンに試乗することはかなわなかった。3サイズは全長4360mm×全幅1824mm×全高1526mm(欧州仕様値)、ベースとなるX1と比べると全長で79mm短く、全幅で3mm幅広く、全高で72mm低い。参考までに「BMW 1シリーズ」と比べると、X2は全長で20mm長く、全幅で約60mm幅広く、全高で86mm高くなる。数値的にも、実際の見た目にも、1シリーズとX1の中間という印象だ。

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