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シムレーサーの活躍が光った第33回メディア4耐。社員のみで挑んだcarview!チームの結末は!?

メディア自らチームを組み挑む4時間の耐久レース

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第33回大会は久しぶりの有観客レースに

12月3日、冬晴れの空の下、茨城県の筑波サーキットで「第33回 メディア対抗ロードスター4時間耐久レース(以下:4耐)」が行われた。

4耐とは、クルマの走る楽しさを伝えるべく、普段は取材する側のメディア自らチームを組み挑む4時間の耐久レースで、初代「ロードスター」が発売された1989年から毎年1回のペースで開催されている。

例年“秋の風物詩”として人気を博してきた4耐も、開催時期の変更や2.5時間へのフォーマット縮小など、ここ数年は新型コロナウイルスの影響を受けてきたが、今年は久しぶりに4時間の有観客レースとなった。

マシンは、ロールケージやフルバケットシート(ブリッド製)、6点式ハーネス(クスコ製)などが装備された4耐スペシャルのロードスターで、ブレーキパッド(エンドレス製)やタイヤ(ブリヂストン製)、オイル(ガルフ製)もワンメイクで統一されている。ドライバーは4~5名、1人の連続運転時間は50分、合計運転時間は96分までと細かくルールが決められているのも特徴だ。

そして、4耐を最も面白くさせているのが給油に関するルール。「総ガソリン給油量は60Lまで(スタート時は40L)」、「レース中の給油は1回のみ20Lまで」と決められており、4時間を全開で走り続けるには足りないため、いかに燃費を落とさずに速く走れるかが勝負の鍵となる。

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eスポーツ出身レーサーが活躍

そんな4耐も、近年は有名レーサーが“助っ人”として参加したり、自動車媒体以外にもマツダの社員で構成された「人馬一体チーム」や、大会スポンサーでもあるブリヂストンが、レーシングドライバーの佐々木雅弘氏を選手兼任監督として擁し「Team BRIDGESTONE」として参戦するなど、メーカーとメディアが一体となって、楽しみながらも鎬を削る熱き戦いとなっている。なお、2019年の大会には、トヨタ自動車の社長である豊田章男氏が「トヨタイムズ」から参加したことも話題となった。

今年のトピックは、eスポーツ出身のレーシングドライバー、いわゆるシムレーサーの活躍が目立ったことだ。元F1ドライバーである片山右京氏を擁する「SAMURAI WHEELS」は『グランツーリスモ』とコラボし、シムレーサーを多数ラインアップ。予選を担当した山田和輝選手は、トップと0.1秒差の2位へ食い込んだ。

さらに、その予選で山田選手を振り切り今年もポールを獲得した「レブスピード」には、2016年のグランツーリスモ世界大会優勝者で、2022年の「GR86/BRZカップ」のチャンピオンである“二刀流”冨林勇佑選手が加入。冨林選手は決勝で驚異的なラップを刻んで周回するなど、随所で見せ場を作ってくれた。

ほかにも、ドリフトのトップカテゴリーであるD1グランプリに今シーズン女性として唯一フル参戦した下田紗弥加選手と、レーシングドライバーである織戸学選手を父にもつ織戸マアヤ選手が「ホットバージョン」チームから参戦するなど、例年にも増してバラエティ豊かなドライバーラインナップとなっている。

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純サラリーマンチームのcarview!/みんカラチームの結果は…?

そんな中「carview!/みんカラチーム」は、4耐の古き良き伝統に則り(?)全員が社内メンバーのみで構成された“純サラリーマンチーム”で表彰台獲得に挑んだ。

予選は23チーム中11位(うち1台は未出走)。目標のトップ10入りとはならなかったが、1分10秒以内に13台がひしめく例年以上の混戦の中健闘した結果となった。

11時より決勝レースがスタート。carview!/みんカラチームは順調にペースを刻み、上位陣のハンデ消化やトラブルも重なり順調にポジションアップ。開始1時間時点でトップのチームに送られる「ブリッド賞」を獲得した。

レース中盤、ハンデを物ともせず驚異的なペースで追い上げてきた「NEKO RACING TEAM」にトップを譲るものの、ドライバー全員が安定したラップと燃費を刻み常に上位をキープ。終盤に「SAMURAI WHEELS」、「レブスピード」に立て続けにパスされるも、最後「レブスピード」のガス欠ストップにも助けられ見事3位表彰台を獲得した。

↓↓↓レースの詳しい模様はこちら↓↓↓

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走る楽しさ、レースの奥深さを知る

優勝は「NEKO RACING TEAM」。33回中10回目の優勝を飾り最多勝記録を更新した。2位は「SAMURAI WHEELS」が入りeスポーツの可能性を改めて知らしめる格好となった。

参加したドライバーは口々に、プロドライバーからアマチュアまで誰もがレースを楽しめるロードスターの懐の深さとバランスの良さを賞賛する。そして、大人たちがこんなにも熱く真剣に走りを楽しみ、勝利への難しさを経験しながらモータースポーツの面白さ、奥深さを再確認できるメディア4耐は、今回もモータースポーツの原点を垣間見せてくれた。

次回、34回大会は2023年9月9日(土)に開催予定となっている。

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