タイガーカラーのZ900RSに試乗。大型2輪販売トップの「男カワサキ」は優等生?
掲載 更新 carview! 写真:編集部
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800mmのシート高は、身長165cmの小柄なライダーでも余裕で両足がつきます。175cmではライディングシューズで踵がつき、185cmではスニーカーでも踵がべったりとつきますので、大型2輪としては高い足つき性が確保されている印象です。アップライトなハンドルポジションと、リッターバイクに近い大型2輪としては比較的軽量な215kgの車体で、安心して取り回しができます。
エンジンを始動すると、ステンレス鋼製エキゾーストシステムから低音が響きます。カワサキ初のサウンドチューニングが施されたエンジン音は、高回転で官能的な高音を奏でるというより、アイドリングや中低速域での低く厚みのあるサウンドを意識して開発されているようです。
走り出すと、中低速に最適化されたカムプロファイルや、レトロスポーツのイメージで設計された吸気ファンネルの直径や長さ、曲がり具合が採用されているエンジンで、スロットルの開け始めから扱いやすいトルクがついてきます。比較的軽い車体とトルクフルなエンジン、低めのシートとの組み合わせで、大型バイクでは普段は通ることを躊躇してしまうような街中の細い路地も、気にせずに入っていけます。極低速時の安定感と硬いシートが少々気になりましたが、アシスト&スリッパークラッチの軽く扱いやすい操作系もあわせて、普段使いから長距離ツーリングまで、オールマイティに使える疲れにくいモデルと感じました。
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