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カイエンよりカッコいいカイエン クーペの登場で主役は交代!? 目玉のガラスルーフは重量が気になる

カイエンには悪いがカイエン クーペのほうがカッコいい

「アウディ Q8」「BMW X6」「メルセデス・ベンツ GLE クーペ」と各ブランドのショーウインドウにSUVクーペが並べば、スポーツカーブランドのポルシェも黙ってはいられない。X6のようにブームの火付け役にはなれなかったが、果たして「真打ちは後からやってくる」の例えは正しいのか、オーストリアのワイナリーとアウトバーンを走ってその真価を確かめてみた。

チーフデザイナーのミヒャエル・マウアーの解説によればクーペとスタンダードの差は“1度と20mm”、すなわちAピラーが1度寝かされ、ルーフは最も高い場所で20mm低くなっている点だ。さらにリアホイールハウスが18mmほどワイドになり、それに合わせてリアドアの形状も変更され、リアスカートのデザインも一新、ナンバープレートもハッチゲートからバンパー位置まで下げてあるとの答えが返ってきた。

実物に対面するとフロントから見た感じでは殆ど変化はなさそうだが、サイドやリアに回ると印象は確かに異なる。いや、スタンダード・カイエンのオーナーには悪いが、クーペの方がずっとスタイリッシュで格好が良い。さらにクーペにはグラスルーフが標準装備されている。2.16平方メートルの巨大なルーフの透明な部分は0.92平方メートルと45%にも満たないが、リアのパッセンジャー頭上にまで届いているのでリアキャビンも明るく広く感じる。

しかし、この時点で正確な数字は知らされなかったが、巨大なガラスは重そうだ。そこで、ポルシェはカイエン クーペに軽量スポーツパッケージを用意した。まずこのガラスルーフに代わって21kg軽いカーボンルーフ、合計3kg軽くなる22インチの軽量ホイール、400g減の下部リアカウル、そしてスポーツ・マフラー(実は2.1kg重い)などを採用して、差し引き22.3kgの軽量化が達成される。このパッケージはドイツで1万ユーロ、約122万円のオプションである。

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