マツダデザインが世界で評価される理由とは?
掲載 更新 carview! 文:すぎもと たかよし/写真:中野 英幸、篠原 晃一、マツダ株式会社
掲載 更新 carview! 文:すぎもと たかよし/写真:中野 英幸、篠原 晃一、マツダ株式会社
―マツダは海外にもスタジオを持っていますが、ユーザーから見ると「日本発信」のイメージが強い。それは意識されていることでしょうか
「そうですね。いまのグローバル化の中では、この国出身のブランドなんだという意識が必要です。『魂動』も、日本からの発信の意味から漢字にこだわりました。日本には実に多くのメーカーがありますけど、いまや自然淘汰の時代が始まりつつあるということです。そういうときに、自らの源流やDNAというのは必須になるんじゃないでしょうか」
―アクセラが、ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー2014のファイナリストに選出されました。BMWやメルセデス・ベンツと並び、いまマツダデザインの何が世界で評価されていると思いますか
「日本メーカーの中でも、ブランド戦略がかなり明快に出せていることがまず考えられます。また、中身を含めたクルマの本質というものをしっかり追求している点でしょうか。ここは日本のメーカーが疎かにしてきたところですから、それでまずは予選通過と(※)。あとは、日本発としてのデザインをどれだけ出せているかでしょうね」
※最終結果発表は4/17のニューヨークショー会場
―最後の質問です。いまや日本のメーカーはどこもデザイン重視を訴え、デザインコンセプトやファミリーフェイスを実践しています。そういう中でマツダデザインが目指すものとは何ですか
「デザインの優れたメーカーを挙げてくださいと聞いたときに、少なくとも3本の指に入ることです。国で言えばイタリアとドイツ、そして日本ということでしょうか。生意気なようですけど、欧州の老舗に並ぶには単に「デザインが重要」と言っているだけではダメです。私は『執念』というデザイナーらしからぬ言葉を使いますが(笑)、そのくらい必死にならなくてはいけないということです」
―なるほど。本日はありがとうございました。
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