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クルマの電動化、最前線のコア技術に迫る

旧くて新しい、48Vシステム

電動スーパーチャージャーだけでも高効率にひと役買うし、テストカーは従来の12Vシステムに電動スーパーチャージャーを組み込んでいたが、これと相性が良さそうなのが「48Vシステム」だ。電圧を12Vから48Vの4倍にすると、発電機を大きくしなくても、クルマの中で使える電力量を増やせるというアイデア。これまた、1980年代には提唱されていたもので、技術に詳しい人こそ「なんで今さら…」という疑問がわくはずだ。

これまで、高圧化すれば車内で使う電力の高効率化ができたり、カーナビやオンデマンドの電動デバイスをたくさん使えるのはよくわかっていたが、いざ、電圧を変えるとなると、従来、クルマの中には鉛蓄電池を中心にした12Vのシステムをごっそり入れ替えることになる。すでに普及した手頃な価格の部品がぜんぶ使えなくなるとあっては、自動車の価格にも響く。部品をちょっと変えたり、付け加えるのが臓器移植だとすると、12Vシステムから48Vシステムに変えるのは動脈と静脈をごっそり変えるほどの大手術。自動車メーカーが二の足を踏むのも当然だ。

ところが、ここに来て急速にヨーロッパの自動車メーカーは48Vシステムの導入に色めきだっている。最大の要因は、2020年前にCO2排出量を95g/km以下に削減するというEU委員会の厳しい目標が設定されているからだ。2015年の120g/kmまでは内燃機関の高効率化でなんとか対応してきたが、95g/km以下となると、なんらかの電化が必要だと誰もが考えている。日本車メーカーにとっては、すでに数百ボルトの世界で自動車のハイブリッド化が進んでいることもあって、あまり興味がないようだが、ヨーロッパではかなりホットな話題だ。

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