クルマの電動化、最前線のコア技術に迫る
掲載 更新 carview! 文:川端 由美
掲載 更新 carview! 文:川端 由美
電動スーパーチャージャーだけでも高効率にひと役買うし、テストカーは従来の12Vシステムに電動スーパーチャージャーを組み込んでいたが、これと相性が良さそうなのが「48Vシステム」だ。電圧を12Vから48Vの4倍にすると、発電機を大きくしなくても、クルマの中で使える電力量を増やせるというアイデア。これまた、1980年代には提唱されていたもので、技術に詳しい人こそ「なんで今さら…」という疑問がわくはずだ。
これまで、高圧化すれば車内で使う電力の高効率化ができたり、カーナビやオンデマンドの電動デバイスをたくさん使えるのはよくわかっていたが、いざ、電圧を変えるとなると、従来、クルマの中には鉛蓄電池を中心にした12Vのシステムをごっそり入れ替えることになる。すでに普及した手頃な価格の部品がぜんぶ使えなくなるとあっては、自動車の価格にも響く。部品をちょっと変えたり、付け加えるのが臓器移植だとすると、12Vシステムから48Vシステムに変えるのは動脈と静脈をごっそり変えるほどの大手術。自動車メーカーが二の足を踏むのも当然だ。
ところが、ここに来て急速にヨーロッパの自動車メーカーは48Vシステムの導入に色めきだっている。最大の要因は、2020年前にCO2排出量を95g/km以下に削減するというEU委員会の厳しい目標が設定されているからだ。2015年の120g/kmまでは内燃機関の高効率化でなんとか対応してきたが、95g/km以下となると、なんらかの電化が必要だと誰もが考えている。日本車メーカーにとっては、すでに数百ボルトの世界で自動車のハイブリッド化が進んでいることもあって、あまり興味がないようだが、ヨーロッパではかなりホットな話題だ。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
《先取り大研究》トヨタ・ランドクルーザーFJ
メルセデスAMG「CLA」最終モデル。ブラック×イエローの専用デザインが光る特別仕様
名建築が連なる「新井旅館」で湯と和の美に浸る【心を満たす温泉宿24選】
ホンダ「ステップワゴン」快適装備がさらに充実!家族にうれしい30周年記念モデル
新型「RAV4」“アーバン”と“ラギッド”。モデリスタが魅せる2つのカスタムスタイル
ランクル盗難に新対策! KINTOが“後付けセキュリティシステム”提供開始
三菱「デリカD:5」待ってましたの大幅改良! アウトドア派の気分高めるニューフェイス
右肩上がりのデリカD:5が改良新型でさらに魅力アップ!
日産「セレナ」オーテックモデルもマイチェン! 収納性特化モデルをラインナップ追加
最高出力1360ps!? メルセデスベンツ コンセプトAMG GT XXがモンスターマシンすぎる件
日野、北海道・東北・関東の直営販社5社を台湾の和泰汽車に売却
スズキ新型「コンパクトSUV」まもなく発売に反響殺到! 「“87万円オトク”なら購入検討したい」「内装が想像以上に豪華」「四駆だし雪道で強そう」の声も! 装備充実の「eビターラ」最高級モデルに注目!
【最上級ベースで黒仕立て】三菱「アウトランダーPHEV」に“ブラックエディション”新登場。専用レザー&内外装ブラック統一で存在感アップ
「ステップワゴン」が“30周年特別仕様車”を追加で攻勢。シートヒーター&全方位カメラ追加で、同日発表のマイチェン版「セレナ」と“真っ向勝負”の構図に
【正式価格と発売日確定】三菱新型「デリカD:5」大幅改良モデルが1月9日登場。液晶メーター&S-AWC搭載で“タフギアミニバン”が次のレベルへ
【実は中身がかなり進化】新型日産「セレナ」マイナーチェンジで何が変わった? デザイン刷新×グーグル搭載×新グレード追加の全貌
先行開発から10年、レース挑戦から5年で到達した「水素が当たり前の光景」。なぜTGRは“超電導”という未知の世界に挑むのか
改良後すぐ受注停止の「ノア/ヴォクシー」…現在は「ノアのガソリン車」のみ。買えない現状にユーザーは“お怒りモード”?
絶好調すぎて受注停止の「ヤリスクロス」。26年2月の改良では10.5インチディスプレイ採用で10万円ほど値上げ【販売店情報】
【軽なのに300万円超え…なぜ売れる?】デリカミニ上級グレードが「普通車ユーザー」に刺さる本当の理由
【誤解】トランプ大統領が「小型車の生産承認」を指示。それでも“軽自動車”の米国進出あり得ないと言える訳
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!