LFA・オン・サーキット その実力と魅力を探れ
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:トヨタ自動車
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カーボンファイバー樹脂を主材質としてコクピットを構成し、その前後にアルミ製のクラッシャブル構造を加えたシャシーは、トランスアクスルの採用と、重量物をなるべくホイールベースの内側に配置する策によって、前後重量配分はフロント48/リア52という、近ごろ流行のややテールへヴィー系に収まった。そこにサブフレームを介して結合されるサスペンションは、フロントがダブルウィッシュボーン、リアがマルチリンクでアーム類はアルミ製。ブレーキはカーボンセラミック製のベンチレーテッドローターにフロントが6ピストン、リアが4ピストンのキャリパーを備えるという、最新スペックである。
その結果、全長4.5m強、全幅1.9m弱、全高1.2m強というサイズの、やや掴みどころのないデザインのボディに4.8リッターV10を搭載したレクサスLFAは、車重1480kgという賞賛に値する軽量を実現していた。したがって、ある段階に棚橋チーフエンジニアが設定したトップスピード300km/h以上という性能目標値は易々とクリアされ、国内仕様は180km/hでリミッターが作動しますという注釈つきで、最高速325km/h以上、0-100km/h加速3.7秒以下、というスーパースポーツに相応しい数値がカタログに記されている。
さらに性能以外で重要な数字を記しておくと、2011年1月にデリバリー開始、日本でのプライス3750万円、世界限定台数500台、うち日本での販売分はたしか170台とか。いずれにせよ、それらの台数を大幅に超えるオーダーがすでにレクサスに寄せられているらしいという情報を、棚橋チーフエンジニアは嬉しそうに話してくれた。
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