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MC版のup!が新採用したインフォテインメントシステムの実力を検証した

ナビ機能は「カーナビタイム」をベースに開発

スマホにはまず専用アプリである「フォルクスワーゲン maps + more(マップスアンドモア)」をインストールする。原稿執筆段階でiOSは9.0以上、Androidは4.4以上のバージョンが必要。またiPadとiPod touchには非対応となる。

今回のテストでは現状最新のiPhone7(4.7インチ)にアプリをインストールしてテストした。iOSの場合、Apple Storeで10日間150円で購入できるのもその理由だった。ちなみにup!の購入時には1年間のライセンスが同梱されてくるので(つまり無料)すぐに全機能を使うことができる。

コンポジションフォンと専用アプリがインストールされたスマホをBluetooth接続することで使える機能は多彩だ。ラジオ局の選択や音楽再生、平均燃費などの走行データ、またタコメーターと冷却水の温度が確認できるライブメーター、そしてVWらしいというか、エコ運転に役立つ「Think Blue.トレーナー」という専用機能も使うことができる。また電話回線を使うことで万が一のトラブルの際に役立つ「アシスタンス&カスタマーセンター」もスマホの画面をワンタッチするだけで使うことができる。ちなみにカスタマーセンターへの通話料は無料である。

そして搭載されるナビ機能だが、アプリ自体の開発を「ナビタイムジャパン」が行ったと聞いて正直安心した。すでにスマホナビアプリとして定評ある「カーナビタイム」をベースに開発されていることで渋滞回避能力にも優れるルート案内機能や道路データのアップデートの早さ、駐車場の空きやガソリンスタンドの価格情報など有料ならではの充実した機能を有している。これらとほぼ同様の機能が使える点は非常に好ましい。実際のテストでも都内の渋滞をスムーズに回避し目的地まで誘導。当初設定したルートに対して1度渋滞回避を行ったがそのルートも納得できるものだった。

up!の場合、スマホとドライバーとの視線距離は短いほうではあるが、4.7インチでは少々情報が掴みづらい部分もあった。5.5インチのiPhone7や6PLUS、同サイズのAndroid端末との接続のほうが当然地図は見やすくなるだろう。

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