日産が復活させたダットサンブランドだが、世界が失望していると思う
掲載 更新 carview! 文:大田中 秀一/写真:大田中 秀一
掲載 更新 carview! 文:大田中 秀一/写真:大田中 秀一
時は流れ2012年、日産はダットサンブランドの復活を宣言しました。それも、インドネシア、インド、ロシアという新興国向けの安物ブランドとして。これを聞いたとき僕は「インドネシア人をナメてるのか? いや、ダットサンブランドを馬鹿にしてるのか!?」と思ったものです。実はインドネシアの人たちも同じような思いを抱いたようです。特に自動車メディアの人たちは。
そして2013年、案の定「ダットサン GO」と「ダットサン GO+」という安価なだけが目玉の実車を目にし、不安は決定的になりました。僕は敢えて、これをゴーンさん最大の失敗と断言します。ブランド・ヘリテイジがわかってない。人種で決めつけるのはよくないかもしれませんが、彼が生粋の欧米人ならこんな失敗はしなかったはず。「ブランド資産・遺産をいかに高いカネに換えるか?」を常に考えている欧米人にはあり得ない。安物思想からいいものは生まれないのです。
インフィニティが日産ブランドの真上にあるとしたら、ダットサンの位置づけは日産の斜め上にあるべきなんです。ちょっとプレミアムなスポーティ路線という意味です。ダットサントラックというベリーベーシックなトラックもありましたが、ピックアップとしてはカッコ良かった。余談ですが、サニー トラック、ダットサン トラックという名車、なんとなくスポーティーなイメージありませんか?
そんなダットサンを、あろうことか日産ブランドの真下に持ってきてしまった。こうなったらダットサンはいったん廃止して、人々が今のダットサンを忘れたころに復活させるしかないのではないでしょうか?
(ジャーナリストコラム 文:大田中秀一)
----------
大田中秀一(おおたなか しゅういち):自動車エッセイスト
ジャカルタで過ごした少年時代、バジャイ(現地の名物三輪タクシー)を無免許で走らせクルマに目覚める。インドネシア語と英語を操るトリリンガルで、某電池系大手企業の国際営業部、父が経営するインドネシア企業を経て、現在複数のクルマメディアに寄稿中。語学力と押しの強さを武器に、世界のモーターショー巡りをライフワークとし、バスにまで及ぶ知識は仙人の域。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
スタリオンやGTOを復活させたい! 奇跡よ起きてくれ! 三菱がカッコいいクーペを出せる秘策があった!?
F1新世代2026年マシン“30kg軽量化”は「不可能な目標」とフェルナンド・アロンソ懸念
1番安いのは“100万円台”! 「開放感MAX」さわやかな風を感じる極上体験「和製オープンカー」3選
事故や落下物回収時などで使われる発炎筒を避けきれずタイヤで踏んだ! 火の上を跨いだ! タイヤやクルマはどうなる?
ポルシェの新・電動SUV『カイエンEV』実車を激写! マカンとは顔が違う
ドゥーハンのカナダFP1出走にオコン「モナコの件への罰じゃない」チームともわだかまりナシと主張
6.3m超え! 日産の新型「最大級商用バン」公開で反響多数!?「迫力すごい」「キャンプ用に良さそう」タフに進化「インタースター」独に登場
人気装備4つをプラスしながら、価格は5万円低く設定された、おトクな限定モデル 「FIAT 500X Sport+」を発表
トップチーム昇格逃した角田裕毅、RBには満足も“未来”変えるためレッドブルとの関係強化を望む「今まで以上に関わりを持ちたい」
アルピーヌF1のドゥーハンがオコンに代わりカナダのFP1に出場へ。ルーキー起用規則に基づく変更
「日本一デカいイオン」渋滞の迂回路できた!? ボトルネックだった橋“完全4車線化” 隣町の市街地も拡幅!
ホンダが新しい「すごいSUV」今夏発売! ハリアーサイズの斬新モデル!? 約1年半ぶり復活の「CR-V」反響は?
【世界で首位も】イタリアのサソリこと「アバルト」が日本で人気の不思議。理由は独自の“ホビー感”
今秋登場予定のジープ「アベンジャー」公開 ヤリクロと同サイズでガソリン仕様も欲しいぞ!
【日本にピッタリ】MINIの“オシャカワ系”クロスオーバー「エースマン」発売! LBXなどのライバルに
【858万円】650psのハイパフォーマンスEV ヒョンデ「アイオニック5 N」発売
異色のハイブリッドと内外装変更。マイチェンと呼ぶには見どころ多めな新型「ポルシェ911」まとめ
【70年の歴史で初】コルベット E-Ray発表。6.2L V8+モーターでマッスルカーも電動四駆の時代に
気なるところ多少あれど…スバルの頂点「レガシィ アウトバック」はとにかく快適だった
ダイハツ謹慎終了の合図は新型「ムーヴ」。禁断のスライドドアでN-BOXやワゴンRをぶん殴る
ステップワゴン、ZR-Vなど4車種が価格改定 原材料価格と物流費が影響