アコードハイブリッド試乗。ホンダHVの逆襲
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:菊池 貴之
とまあホメては来たが、アコードがツライのはこれがしょせん、日本では人気のないセダンのみであることと、デザインに正直インパクトがないことだ。サイドパネルのプレスラインや、リアのトランク回りの造形にトレンド性は感じられるが、全体として新しさは感じられない。現状、ホンダはデザイン面がどうしてもツライ。
それと実質EV化によるスペースユーテリティだ。新型アコードの主戦場はアメリカ。となると中心はやはりガソリンエンジン車で、バッテリーを床下に積むレイアウトが使えず、リアシート裏に大量に積むことになった。よってハイブリッドのトランクは明らかに奥行きがなく、プラグインはよりツライ。数値は明らかにされてないが、おそらく300L台ではないだろうか。「ギリギリ詰めてゴルフバッグ3コ分」というからやはりモノ足らない。そのほか車両価格的にも365万円スタートと、ほぼ300万円スタートのカムリと比べると弱い。大量のリチウムイオン電池や2つの新作モーター等を考えると、コスト的にはツライのだ。
というわけでまだまだ未完成な部分も感じるが、97年登場の初代プリウスだって今考えると欠点は満載。そういう意味でこのアコードハイブリッドにはやはり未来がある。
もしやトヨタTHSに代わる、真の第二期量産ハイブリッドの時代はここから始まるかもしれないのであーる。
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