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新型レクサスGS、最終兵器のハイブリッド

レクサスは欧州でもHVで勝負

新型レクサスGSの最終秘密兵器のハイブリッドがついに登場した。ハイブリッドはGSの本命なのでその走りは大いに期待できそうだ。まずは新型レクサスGSのモデルバリエーションを説明しよう。

ボディはセダンだけだ。クーペもなければワゴンもない。その理由をレクサスGSのチーフエンジニアの金森さんは「ワゴンはアメリカではあまり人気がなくむしろSUVに人気が集まります。レクサスはRXがその役割を果たしています。」と説明する。

今回のGSハイブリッドの試乗会では新しくスピンドルグリルが与えられた新型レクサスRXも試乗車として用意されていた。その話はいずれレポートしよう。

ところで4月のニューヨークショーではGSよりも価格が安いES350が発表された。ESのエンジンはGSと同系譜のV6を積むが、ESはエンジンが横に置かれるFF方式。ホイールベースは2820mmとGSに近いが価格でGSと差別化している。

つまりアメリカではトヨタブランドのカムリ、お買い得なレクサスのES、プレミアムなGSと3つのミドル級セダンを扱っている。それだけ多様化するユーザーのニーズに応えることができるわけだ。こうした傾向はレクサスだけでなくアメリカではVW パサートも同じだ。リヤ・リジットアクスルのサスペンションを持つエントリー・パサートと、マルチリンク・サスペンションのプレミアム・パサートが市販されているのである。

ディーゼルの本場欧州でもハイブリッドで勝負する。トヨタはBMWからディーゼルを調達すると報道されているが、このディーゼルは横置きFFのアベンシスに積まれるのでレクサスとは無関係。いままでは「IS」にディーゼル車があったが次期型からはなくなるはずだ。

新型GSのエンジンは3.5リッターと2.5リッターのV6エンジンと、ハイブリッドの3種類が用意される。これに「Fスポーツ」と乗り心地重視の豪華モデルの「バージョンL」がラインアップ。レクサス全体ではGSはドライバーズセダンとして明確に位置づけられているので、「Fスポーツ」にGSの魂を感じることができそうだ。

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