トーヨー新スタッドレス 鬼クルミの量が6倍に
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:トーヨータイヤ
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:トーヨータイヤ
冬期路面での性能要求の高いアイス性能を大幅に向上させるべく、鬼クルミの量を6倍に増やしました!
TOYOタイヤから発売される、ミニバン専用の新型スタッドレスタイヤ「トランパスMK4α」の最大の特徴がこれ。前作のトランパスMK4に対して、ネーミング上の“プラスα”の最大の要素は、クルミ増量である。
そもそも鬼クルミとは、クルミのなかでも実が小さめで味が濃厚。ここではそんな特徴は忘れて良いが、大事なのは殻がとても硬いこと。その殻をタイヤの路面に接地するトレッド面のコンパウンドと呼ばれるゴム部に配合して、爪を立てるようにアイス路面にしがみつく“ひっかき効果”でグリップを稼ぐ狙いがある。
これによるアイス路面の性能は先代のMK4でさえ、かなり高いレベルだった。しかし、クルミの殻をコンパウンドに“まぶす”ことはデメリットもある。天敵は耐摩耗性で、コンパウンド内部に異物が入るようなものだから、クルミの殻がポロポロと崩れ落ちるイメージで、タイヤの消耗が早まり易い。もちろんスタッドレスタイヤに求められる他の性能との兼ね合いもある。言うなれば、耐摩耗性や他の性能への影響を抑えつつ、先代モデルに対して6倍の鬼クルミの殻を混ぜるコンパウンド技術が今回の要ともいえるのだ。
それによりMK4αが発揮するアイス性能は、間違いなくトップレベル。データ上は先代に対してブレーキ性能で6%、コーナーリング性能で10%の向上となっているが、試乗した印象はそれ以上。MK4αとMK4の比較試乗をするとその差は歴然で、MK4が年数も経ち溝も減ったスタッドレスタイヤに感じるほど違う。しかも、ただグリップするだけでなく、滑ってからのコントロール性が良いのも魅力。
これこそ、クルミによる“ひっかき”効果の副産物だろう。タイヤの滑り出しはスパッとではなくインフォメーションの取り易いジワッとしたものだし、滑っている最中も“ひっかき”効果はあるのでタイヤのグリップ回復が早い。非日常的な運転ではあるが、タイヤを滑らせながらクルマを前に進めることも緊張せずにできる。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
日産、北京モーターショー2024で新エネルギー車のコンセプトカー4車種を公開
【ホンダ】バイクミーティングイベント「HondaGO BIKE MEETING 2024」をモビリティリゾートもてぎで6/2に開催!
ガガガガ、ズサーッ 島内最長トンネル貫通の瞬間 2年遅れも洲本バイパス全通へ向け
メルセデスベンツ GLCクーペ、PHEVモデルを追加…EV走行距離118km
新しくもどこか懐かしい? 「愉しむためのBEV、時代が変わる予感」 ヒョンデ・アイオニック5N
フェルスタッペン陣営との交渉を仄めかすメルセデスF1に対し、レッドブル代表は不満「チームのことに時間を費やすべき」
ポルシェ964型「911」が2億円オーバー!!「シンガー」が手掛けたレストモッドは「911カレラRS 2.7」のオマージュでした
ホンダ オデッセイ【1分で読める国産車解説/2024年最新版】
GAERNE/ガエルネのオフロードブーツ「Gアドベンチャー」がジャペックスから発売!
アジアン・ル・マン・シリーズの2024/25年カレンダーが発表。3カ国で計6レースを開催へ
メルセデスF1、2026年のフェルスタッペン獲得を計画か。マネージメント陣との交渉を示唆
悪天候のNZ初開催地で地元の英雄ハイムガートナーが初勝利。ブラウンも僚友を撃破/RSC第3戦
WR-Vには負けられん! 「ヴェゼル」が新顔「ハント」を加えて色々テコ入れ、格の違い目指す
【1年以内に発売予定!】トヨタ新BEV「bZ3C」&「bZ3X」を中国で世界初公開
マツダが後輪駆動スポーティセダン「EZ-6」を中国で発表! 新型「CX-5」を匂わすSUVコンセプトも
伝説の「パジェロ」に続き「パジェロミニ」も開発中か。三菱が“令和のRV軍団”復活へ
【こりゃ驚いた!】欧州三菱コンパクトSUV「ASX」がマイナーチェンジで顔一新!
【同じに見える人集合】新型ミニはどこが変わった? 新旧の違いを写真でチェック!
200万円台前半でも走りはシビック級。コスパの鬼「WR-V」の秘密はホイールベースにあった
新型GR86は1.6Lターボ? 謎多きスープラの本性は!? S耐開幕戦からGRの次世代モデルを占う
ホンダのお手頃SUV「WR-V」が絶好調。一番人気は中間グレード「Z」、色はプラチナホワイト